音程・インターバル vol.4【絶対わかる!2度と3度】

こんにちは☀ 枡田咲子です?
長音程・短音程の 2度、3度 について説明します!
基本は、長(M)か短(m)をはかり、そこから半音せまく又は広くなったかで、完全な音程の名称にしていきます。
ちなみに英語表記で、M は Major(メジャー)、m は minor(マイナー)、aug は augment(オーギュメント)、dim は diminish(ディミニュッシュ)のことです。
音程の基本はこちら→音程・インターバル vol.1【絶対わかる基本の考え方】
英語だと、コード(和音)との繋がりが強く感じられますね〜?
2度の音程
幹音のみの長2度と短2度
次の音程は何度でしょう?
どちらも2度ですね!しかし正確な間隔は違います。さて① と②、どちらが広い2度ですか?
① C (ド) とD (レ)の間には黒鍵がありますが、E (ミ) とF (ファ)の間には音がありません。
このように幅の広い2度を長2度、せまい2度を短2度といいます。
ということは、① C (ド) とD (レ)は長2度、② E (ミ) とF (ファ)は短2度になります。
この黒鍵をはさまないE (ミ) とF (ファ)、B (シ) とC (ド)は今後も音程をはかるときに便利なポイントになりますよ!
2度の一覧表
派生音を含む長2度と短2度
次の音程は何度でしょう?
フラットやシャープなどの変化記号が付いているときの考え方は、
❶ まずは変化記号が付いてなかったら何かを確認します。
① の音程は、変化記号(♭)なしで考えるとC (ド) とD (レ)で長2度です。
② の音程は、 変化記号(#)なしで考えるとE (ミ) とF (ファ)短2度です。
❷ 次に、変化記号がつくと❶と比べて間隔は広くなったか、せまくなったかを考えます。

① 長2度から半音せまくなるので短2度となります。

② 短2度から半音広くなるので長2度となります。
長2度より半音せまくなると短2度になり、短2度より半音広くなると長2度になります。
それでは問題!次の音程は何度でしょうか?
短2度。A(ラ)と B(シ)の長2度から、 B(シ)がフラットで下がり半音せまくなり短2度
長2度。B(シ)と C(ド)の短2度から、C(ド)がシャープで上がり半音広くなり長2度
長2度。E(ミ)と F(ファ)の短2度から、E(ミ)がフラットで下がり半音広くなり長2度
フラットは低い側の音につくと半音広くなり、高い側の音につくと半音せまくなります。またシャープは低い側の音につくと半音せまくなり、高い側の音につくと半音は広くなります。
増・重増2度と減2度
長2度より半音広い音程を増2度、増2度よりさらに半音広い音程を重増2度といい、短2度より半音せまい音程を減2度といいます。

長2度より半音広くなり、増2度になります。

D(レ)の音がダブルシャープで全音上がるので、重増2度になります。

短2度より半音せまくなり、減2度になります。
重減2度は存在しません。
3度の音程
幹音のみの長3度と短3度
次の音程をみてください!どちらが長3度ですか?
① と②、どちらが広い3度かわかりますか?


半音の数で数えると明確で、C (ド) とE (ミ)の間に黒鍵が2つと白鍵が1つあり、D (レ)とF (ファ)の間には黒鍵が1つと白鍵が1つあります。
つまり、黒鍵を多く含むほうが広い音程長2度で、少ないがせまい音程短2度になります。
その結果、① C (ド) とE (ミ)は長2度、② D (レ)とF (ファ)は短2度になります。
幹音(白鍵)で考える場合、E (ミ) - F (ファ)、B (シ) - C (ド)を含むかどうかで長3度か短3度かを判断できます。
3度の場合は、E (ミ) - F (ファ)か、B (シ) - C (ド)のどちらかを含むと短3度になります。
例:C (ド) とE (ミ)は、C (ド)- D (レ)- E (ミ)と、E (ミ) - F (ファ)もB (シ) - C (ド)を含まないので広い長3度。
例:D (レ)とF (ファ)は、D (レ)- E (ミ)- F (ファ)と、E (ミ) - F (ファ)を含むのでせまい短3度
黒鍵をどれだけ含むか、E (ミ) - F (ファ)か、B (シ) - C (ド)を含むとどうなるかは、幹音のみの音程で考える方法です。(幹音は#や♭のつかない音のことです)
3度の一覧表

派生音を含む長3度と短3度
それでは、次の音程は何度でしょう?
フラットやシャープなどの変化記号が付いているときの考え方は、
❶ まずは変化記号が付いてなかったら何度かを確認します。
① の音程は、変化記号(♭)なしで考えるとC (ド) とD (レ)で長2度です。
② の音程は、 変化記号(#)なしで考えるとE (ミ) とF (ファ)短2度です。
❷ 次に、変化記号がつくと❶と比べて間隔は広くなったか、せまくなったかを考えます。

① 長3度から半音せまくなるので短3度となります。

② 短3度から半音広くなるので長3度となります。
長3度より半音せまくなると短3度になり、短3度より半音広くなると長3度になります。
それでは問題!次の音程は何度でしょうか?
長3度。E(ミ)と G(ソ)で短3度、E(ミ)がフラットで下がり半音広くなるので長3度
長3度。B(シ)とD(レ)で短3度、D(レ)がシャープで上がり半音広くなるので長3度
短3度。G(ソ)とB(シ)で長3度、G(ソ)がシャープで上がり半音せまくなるので短3度
短3度。F(ファ)とA(ラ)で長3度、A(ラ)がフラットで下がり半音せまくなるので短3度
増・重増3度と減・重減3度
長3度より半音広い音程を増3度、増3度よりさらに半音広い音程を重増3度といい、短3度より半音せまい音程を減3度、減3度よりさらに半音せまい音程を重減3度といいます。

長3度より半音広くなり、増3度になります。

E(ミ)の音がダブルシャープで全音上がるので、重増3度になります。

短3度より半音せまくなり、減3度になります。

D(レ)がシャープで上がり半音せまく、F(ファ)がフラットで下がりさらに半音せまくなるので重減3度になります。
まとめ
2度と3度は長音程・短音程です。
- 幹音程での音程を考えます。
E (ミ) - F (ファ)か、B (シ) - C (ド)をどちらか含むなら短音程、どちらも含まなければ長音程になります。 - 派生音(#や♭のついた音)が含まれている場合は、まず幹音のみでの音程を考えます。そして、変化記号のつくことで音の間隔が広くなったか、せまくなったかを調べます。
長音程より半音せまくなると短音程、さらにもう半音せまくなると減音程となっていきます。長音程より半音広くなると増音程、さらにもう半音広くなると重増音程です。
短音程より半音広くなると長音程、さらにもう半音広くなると増音程となっていきます。短音程より半音せまくなると減音程、さらにもう半音せまくなると重減音程です。

コードを作るときに、増や減2・3度、重増や重減2・3音程を使うことはありません。
次回は長音程・短音程の6度と7度のはかりかたをご紹介します!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました✨