こんにちは🍀枡田咲子です😃
ドリアン・スケールのアボイド・ノートは6th(第6音)です!
この6th とコード・トーンでは短2度/短9度の不協音程はできません。
ではナゼ?アボイド・ノートになるのでしょう?
それは、6thとコード・トーンのm3rd(第3音)がトライトーン(増4度/減5度)になるからです。
前回では、以上のような説明で終わってしまいましたが、
今回はこのどうして6thがトライトーンだとアボイド・ノートになるのかみていきましょう!
ドリアン・スケールのコード・トーンとテンションについて
メジャーのダイアトニック・コード IIm7 で使うコード・スケールはドリアン・スケールです。
スケールでの音の扱い方は以下のようになります。
S はScale(スケール)の略で、短3度(m3)を♭3、短7度(m7)を♭7と表記しています。(数字だけのものは、長や完全を意味しています。)
実はスケール単体で使う場合はアボイド・ノートという発想はありません。
アボイド・ノートは、コードにするとき(いくつかの音を同時に鳴らすとき)に避けるべき音のことです。
IIm7 の場合、コード・スケールであるドリアン・スケール内の音をテンションに使ったコードで構成されます。
なぜ6thがアボイド・ノートになるのか
まず重要なことは、
- ここでいうドリアン・スケールとは、メジャーのダイアトニック・コード IIm7 で使うコード・スケールである
- トライトーンは不安定な音程で、特徴的な響きをもつ
ということです。
トライトーンをコード・トーンにもつダイアトニック・コードは V7 と VIIm7(♭5)ですが、
第3音(コード・タイプを決める最も重要な音)と第7音がトライトーンの V7 が、トライトーンの特徴的な響きを最も活かせるコードといえます。
つまり、第3音とトライトーンを作るべきコードはドミナント7thコードという定義になります。
ここで話を IIm7に戻すと、
第3音とトライトーンを作るテンション13thは、IIm7 らしい響きを損ねるということになり、6th(13th)はアボイド・ノートという結論にいたります。
【✖️良Dm7(IIm7)にテンション13thを使った例】
Dm7(IIm7)にアボイド・ノートを使ったトライトーンが含まれるため、IIm7らしい響きが出ない。G7(V7)のような曖昧な響きになり、コード進行が少しぎこちなく聞こえる。
【◯ Dm7(IIm7)にテンション13thを使った例】
Dm7(IIm7)にアボイド・ノート(13th)を使わないため IIm7らしい響きとなり、G7(V7)とのII-V進行がスムーズに聞こえる。ドミナント7thの特徴ともいえるG7(V7)のみトライトーンが鳴るのでスッキリしたコード進行に聞こえる。
まとめ
- IIm7(ドリアン)のアボイド・ノートは♭3(第3音)とトライトーンになる6th(13th)
- IIm7でトライトーンを作ると、IIm7らしい響きを損ねる
- 第3音(コード・タイプを決める最も重要な音)トライトーンを持つ特徴的なコードは V7(ドミナント7thコード)
です。
アボイド・ノートは『避けるべき音』で『不協を作る』音を指すわけではありません。
といっても、大半が不協になるんですが、、、😅このドリアンだけが例外って感じでしょうかね〜
ドリアン・モードの響きを出す時にはこの6thが特徴音になるのでよく使われています。しかも不協にならないので、使いやすい音ではあったりしますが、、、
ここではメジャー・キー(マイナー・キー)で使うドリアン・スケールについてなのでご注意ください!
次回は、音程やコード・タイプのイメージをまとめてみたいと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました✨
VIIm7(♭5)のルートと♭5の関係は『トライトーン』とは言わず、『♭5』とか『dim5』っていうしなぁ。。。