セカンダリー・ドミナントのコード・スケール【メジャー・キー】

こんにちは🌻枡田咲子です😃

今日はメジャー・キーでのセカンダリー・ドミナントで使うコード・スケールをみてみましょう!

セカンダリー・ドミナントのコード・スケールは、コード・トーンとそのキー(調)のダイアトニック音をテンションで構成されます。

セカンダリー・ドミナントについてはこちらの記事をご参考ください。

メジャー系コードに解決するセカンダリー・ドミナント

まずはダイアトニックのメジャー系コード IVmaj7 と V7 に解決するセカンダリー・ドミナントのコード・スケールです。

V7/IV のコード・スケール

V7/IV で使えるコード・スケールは、ミクソリディアン・スケールです。

【例:Cメジャー・キーの V7/IV】

セカンダリー・ドミナント.001

このC7(V7/IV) で使えるスケールはCミクソリディアン・スケールです。

セカンダリー・ドミナント.002

コード・トーンにはダイアトニック以外の音が含まれますが、テンションはダイアトニック音を使います。

つまり、この例はCメジャー・キーなので、Cメジャー・スケールの音をテンションに使うということです。

V7/V のコード・スケール

V7/V で使えるコード・スケールは、ミクソリディアン・スケールです。

【例:Cメジャー・キーの V7/V】

セカンダリー・ドミナント.003

このD7(V7/V) で使えるスケールはDミクソリディアン・スケールです。

セカンダリー・ドミナント.004

コード・トーンにはダイアトニック以外の音が含まれます。

テンションは、ダイアトニック音(Cメジャー・スケールの音)をテンションに使います。

マイナー系コードに解決するセカンダリー・ドミナント

次はダイアトニックのマイナー系コード IIm7、IIIm7 と VIm7 に解決するセカンダリー・ドミナントのコード・スケールです。

V7/II のコード・スケール

V7/II で使えるコード・スケールは、ミクソリディアン♭13・スケールです。(もしくは、ミクソリディアン♭9#9♭13・スケールです。)

【例:Cメジャー・キーの V7/II】

セカンダリー・ドミナント.005

このA7(V7/II) で使えるスケールは Aミクソリディアン♭13・スケールです。

セカンダリー・ドミナント.006

コード・トーンにはダイアトニック以外の音が含まれますが、テンションはダイアトニック音(Cメジャー・スケールの音)を使います。

9thは B(ダイアトニック音)ですが、#9th C(=B#)もダイアトニック音です。

基本の考え方ではナチュラル・テンションを優先させますが、このA7(V7/II) で Aミクソリディアン♭9#9♭13・スケールも使えるスケールと考えることができます。

セカンダリー・ドミナント.007

9thと#9thが含まれるスケールはありませんので、Aミクソリディアン♭13・スケールかAミクソリディアン♭9#9♭13・スケールのどちらかを選びます。

コード進行やメロディーに含まれている音などで選びます。

V7/III のコード・スケール

V7/III で使えるコード・スケールは、ミクソリディアン♭9#9♭13・スケールです。

【例:Cメジャー・キーの V7/III】

セカンダリー・ドミナント.008

このB7(V7/III) で使えるスケールは Bミクソリディアン♭9#9♭13・スケールです。

セカンダリー・ドミナント.009

コード・トーンにはダイアトニック以外の音が含まれますが、テンションはダイアトニック音(Cメジャー・スケールの音)です。

*#9thは異名同音で表記しています。

#9thなどのオルタード・テンションは読みやすい異名同音を使っています。異名同音でダイアトニック音になれば、その音はダイアトニック音として考えることができます。

V7/VI のコード・スケール

V7/VI で使えるコード・スケールは、ミクソリディアン♭9#9♭13・スケールです。

【例:Cメジャー・キーの V7/VI】

セカンダリー・ドミナント.010

このE7(V7/VI) で使えるスケールは Eミクソリディアン♭9#9♭13・スケールです。

セカンダリー・ドミナント.011

コード・トーンにはダイアトニック以外の音が含まれますが、テンションはダイアトニック音です。

*#9thは異名同音で表記しています。

まとめ

セカンダリー・ドミナントで使えるスケールは、

  • V7/II = ミクソリディアン♭13 ・スケール、またはミクソリディアン♭9 #9 ♭13 ・スケール
  • V7/III =ミクソリディアン♭9 #9 ♭13 ・スケール
  • V7/IV =ミクソリディアン・スケール
  • V7/V =ミクソリディアン・スケール
  • V7/VI =ミクソリディアン♭9 #9 ♭13 ・スケール

です。

セカンダリー・ドミナントの特徴1つは、コード・トーンにダイアトニックではない音が含まれます。

コード・スケールには必ずそのコードのコード・トーンが含まれ、セカンダリードミナントではそのキー(調)に馴染みやすく聞こえるようテンションにはダイアトニックの音を使います。

これが最もそのキー(調)らしく聞こえるというだけで、必ずこのスケールを使わなければならないということでもありません。

曲によってはV7/IV でもオルタード・スケールを使ったり、、、ということもあるので、実際は臨機応変に!というところが音楽ですね!!

最後まで読んでくださりありがとうございました✨

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