こんにちは🍀枡田咲子です😃

ずっと書きたかった作曲講座!!

『感覚で作っちゃいました!』という曲も勿論あるんですが、全てフィーリング頼みで曲を作ることが難しいのではないかと思います。

ここでは曲の組み立て方や、音楽理論を使う作曲法をお伝えてしていきます!

なので、、、音楽理論をある程度学ばれた方向けにはなってしまいます。

まだ音楽理論のブログも完成していないので見切り発車なところもありますが、興味がある方は気にせず参考になれば嬉しく思います!

ところで皆さま、自分の作った曲って分析できますか?

ということで、初回は私のオリジナル曲『Levitation』の分析です!

今回は、ソング・フォーム、メロディー、コードとそれぞれのポイントを少しずつお伝えしたいと思います。

ソング・フォーム

ソング・フォームとは、曲をどのような構成で作っていく(または作ったか)をセクションで示したものです

メロディーなどの区切りのよいところで1セクションを8小節、または4の倍数で区切ることが多いです。

よくあるフォームは、

  • AB
  • AABA
  • AABC
  • ABAC

など、同じセクションまたは少し変化させたもの*を2度使います。同じセクションが出てるくることで『この曲はこれ!』といったテーマをはっきりさせます。

*変化させたものとは、Aセクションのコードを少しだけ変える、メロディーを少しだけで変えるなどのことです。全く一緒ではないけどほぼほぼ一緒ということです。

Levitation

AABAC フォームです。

  • A-1(8小節):イントロのパターンにメロディーをのせます。(5拍子)
  • A-2(8小節):A-1とメロディーは同じで、コード進行が少し異なります。(5拍子)
  • B(16小節):3拍子中心で2拍子が混ざります。2拍子が混ざることで、Aセクションの5拍子の雰囲気も残します。
  • A-3(8小節):A-2とメロディーもコード進行も同じです。リピートすることで曲の主題を浮き彫りにさせます。
  • C(14小節):3拍子でBセクションの発展した形です。
この曲は、AABAACだとフォームとしてバランスが良いのですが、Aセクションのコードパターンがしつこく聞こえてしまうので、AABACにしました。

アナライズ

アランライズは分析のことです。

作曲ではコード進行はもちろん、メロディーもアナライズします。

メロディー

メロディーのアナライズのポイントは、

  • 何スケール
  • アプローチ・ノート
  • コードとメロディーの関係
  • メロディーの動き方(上行形または下行形のフレーズなど)
  • フレーズの長さ(何小節単位か)

などです。

Levitation

C エオリアンから作られたメロディーです。(至ってシンプル!)

Cセクションに1音だけ スケール外の音(E)を使っています。M3rd を使うことで、Cマイナーが一気に明るく転調した様な雰囲気になります。

この曲の唯一のワン・ポイント!しかし、こういうポイントがありすぎると複雑に聞こえる可能性があるので気をつけましょう。

ちなみに、Aセクションは4小節フレーズです。

コード

コード進行は、ディグリー・ネームを使ってアナライズします。

コード進行のアナライズのポイントは、

  • どのようなコードを使っているか(ダイアトニック・コード、セカンダリー・ドミナント etc...)
  • ドミナント・レゾリューションまたはディセプティブ・レゾリューションなどドミナント7thコードの解決先
  • II-V 進行
  • モーダル・インターチェンジ
  • 転調

などです。

Levitation

使ったコードは、

  • C マイナーのダイアトニック・コード
  • セカンダリー・ドミナント
  • セカンダリー・ドミナントの代理コード
  • モーダル・インターチェンジ・コード

です。

たまにトライアドの転回形も使ってます。

コード進行は、ドミナント・レゾリューションII-V 進行ディセプティブ・レゾリューションを使っています。

Tip-1:イントロ

ダイアトニック・コードのみで作ったコード進行。G7(#9♭13)からCm7へドミナント・レゾリューション

 

comp1-1

 

Tip-2:Bセクション

  • ♭VImaj7(A♭maj7)のメジャー・コードから始めることでセクションが変わった印象を与えることができる。
  • 本来は♭VII7(B♭7)となるダイアトニック・コードを6thコードに変更することで少し柔らかい響きにすることができる。
  • V7(G7)を転回形にすることで、アセンディング・ベース・ライン(ベースの上行ライン- A♭→B♭→B→C)でなめらかなコード進行にする。
  • A♭/C は、ダイアトニック・コード♭VImaj7(A♭maj7)のmaj7を省いた転回形です。アセンディング・ベース・ラインの完成です!

comp 1-2

ドミナント7thコードは解決に使う特徴的なコードです。少しキツイ印象を感じるときは、6thコードに変えたり、7thを省いたトライアドや転回形を使います。私は、、、なので、この辺は作曲家によって違うのかもです。。。

Tip-3:Cセクションの終わり

  • D7(#9♭13)は、強拍にくるドミナント7th II7です。(ここを IIm7(♭5)( Dm7(♭5))にしてもよかったのですが、ワン・ポイントでエクステンディド・ドミナントにしました。次はG7( V7)に進行するのでセカンダリー・ドミナントV7/V7のような響きも得られるかと。。。)

comp 1-3

 

メロディーは下記のようにすると、Cセクション(16小節)になります。(通常各セクションは切りよく聞こえる4の倍数にすることを勧めます。

しかしこのアレンジではメロディーの終わり(D音)とイントロのパターンに戻るところをかぶせてスッキリ聞こえるようにしました。【16小節になるアレンジ】

comp 1-5

    まとめ

    この曲は基本が5拍子で拍子が複雑なので、メロディーやコードはシンプルにしました。

    なんと転調もしてません!!

    情報が多い曲はゴチャゴチャ聞こえてしまい、作曲(組み立て)としては・・・という感じでしょうか。

    コード進行は、ジャズ曲からするとそんなに難しい方ではありません。ただテンションや、転回形を使うことで、いつもと違うコード進行には聞こえさすことができるかもしれません!

    今回は自分の好きな曲で、最近ハマッている鍵盤ハーモニカで吹いてみた動画をYouTubeにアップしたのでこの曲になってしまいました。

    次からは的を絞って少しずつお伝えしていければと考えています!

    さいごまで読んでくださりありがとうございます✨

    作曲のヒントになりますように🎹

    スポンサーリンク
    おすすめの記事