偽終止は解決しないドミナント7th【No.5コード進行】

こんにちは🍂 枡田咲子です😃

今日は、偽終止、ディセプティブ・レゾリューション(英:deceptive resolution)についてです。

名前の通り、偽の終止です。

ディセプティブは”偽り”、レゾリューションは”解決”という意味があります。

では、偽の終止(解決)とはどういうことか!?

終止や解決とは、ドミナント7thコードが完全5度下へ進行(5度進行)することです。これが、ドミナント・レゾリューションです。

ドミナント7thコードが5度進行しない進行が、偽終止(ディセプティブ・レゾリューション)です!

まずは、ダイアトニック・コードを中心とした偽終止(ディセプティブ・レゾリューション)の方法やアナライズについてみていきましょう。

ドミナント・レゾリューションについては、以下の記事をご参考ください。

プライマリー・ドミナントの偽終止

偽終止とは、『終止』や『解決(レゾリューション)』をしない進行のことです。

プライマリー・ドミナント(V7)  が、がトニック(Imaj7)以外に進行すれば、それは偽終止(ディセプティブ・レゾリューション)です。

 

ディセプディブ.003

偽終止のアナライズ(分析)は、

  • ディグリー・ネーム V7を表記します
  • 偽終止を意味する( )を、ディグリー・ネームにつけます

セカンダリー・ドミナントの偽終止

セカンダリー・ドミナントの偽終止においても、考え方はプライマリー・ドミナント同様です。

セカンダリ・ドミナント(V7/II, V7/III, V7/VI, V7/V, V7/VI)が、完全5度下のダイアトニック・コード以外に進行すれば偽終止(ディセプティブ・リゾリューション)です。

V7/IIの偽終止

Key:Cメジャーの場合

ディセプディブ.004-1

A7 は、Dm7 (IIm7) に解決するはずのセカンダリー・ドミナント V7/II と考えます。

注意
偽終止の場合、そのセカンダリー・ドミナントが本来解決するはずのダイアトニック・コードのディグリー(数字)で表記します
ディセプディブ.007

V7/IIIの偽終止

Key:Cメジャーの場合

ディセプディブ.004-2

B7 は、Em7 (IIIm7) に解決するはずのセカンダリー・ドミナント V7/III

V7/IVの偽終止

Key:Cメジャーの場合

ディセプディブ.004-3

C7 は、Fmaj7 (IVmaj7) に解決するはずのセカンダリー・ドミナント V7/IV

V7/Vの偽終止

Key:Cメジャーの場合

ディセプディブ.005-1

D7 は、G7 (V7) に解決するはずのセカンダリー・ドミナント V7/V

V7/VIの偽終止

Key:Cメジャーの場合

ディセプディブ.005-2

E7 は、Am7 (VIm7) に解決するはずのセカンダリー・ドミナント V7/V

まとめ

Key:Cメジャーの8小節のコード進行例をアナライズした例です。

ディセプディブ.006

アナライズのポイント
  • ダイアトニック・コードを把握する
  • ドミナント7thがドミナント・レゾリューションしているか確認する
    - ドミナント・レゾリューションしていれば、矢印→を書く
    - ドミナント・レゾリューションしていなければ、矢印→を書く必要はない(偽終止)
  • セカンダリー・ドミナントをアナライズする
    - ドミナント・レゾリューションしていれば、V7/の横に進行先の数字を表記する
    - ドミナント・レゾリューションしていなければ、そのコードがどのダイアトニック・コードに進行するべきかを考えて、V7/の横に進行するべき先の数字を表記する

    まずは、ドミナント・レゾリューションするか、しないかが、偽終止のキーポイントです!

    さいごまで読んでくださりありがとうございました✨

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