音感を鍛える!トレーニング方法

こんにちは、枡田咲子です。
今回は、音感を強くしたいときのトレーニング方法についてです。
耳コピをしたいけど、なかなか上手くいかない、という場合などに、とても有効なトレーニング方法をご紹介します。
音楽教育の現場では、主に以下の2つのアプローチでトレーニングを行います。
- 視唱(楽譜を見て歌う)
- 聴音(音を聴いて楽譜に書く)
それぞれがどのようなトレーニングで、どのような効果があるのかをわかりやすく解説していきます。
なお、この記事ではポピュラー音楽やジャズを中心に捉えたイヤートレーニングの方法となります。
クラシック音楽のソルフェージュと似た内容ではありますが、解説のアプローチや用語が異なる場合がございます。
視唱について
『新曲視唱』とも言います。初めて見る楽譜をその場で読み、音程やリズムを正しく歌います。
【トレーニング方法】
- 初めて見る楽譜(数小節のメロディ)を、楽器に頼ることなく正しい音をイメージして歌います。
- 難易度によって小節数やメロディなど、楽譜の内容が変わります。
一般的なトレーニングの流れは、
- 読譜の時間:歌う前に数分間の時間が設けられ、その間に拍子や調号、音やリズムなどを確認し、頭の中でイメージします。
- 音取り:基準となるトニック(主音)1音のみを、ピアノなどで確認します。
- 視唱:メロディの音程とリズムを正確に歌います。
視唱では、『固定ド』か『移動ド』のどちらかで歌います。基本的には、どちらでも正確に歌えれば問題ありません。
*音楽学校の授業や試験など、その場のシチュエーションによっては、歌い方が指定されたり、事前にどちらで歌うかの申告を求められることもあります。
【効果】
- 楽譜を読む力が強くなる。
- 正しい音程を理解することで、音感が鍛えられる。
- 実際に楽器で音を出さなくても、楽譜を見るだけで正確な音程やリズムをイメージできるようになる。
以前の記事でも触れましたが、これは歌が上手くなるトレーニングではありません。新曲視唱は、狙った音程やリズムを正確にコントロールし、読み取るためのトレーニングです。
聴音について
メロディやコード(和音)を耳で聴いて、その音を5線譜に書き起こすトレーニング方法です。
【主なトレーニング方法】
- メロディ:ピアノなどで弾かれたメロディを聴き取り、5線譜に書き起こします。
- コード:ピアノなどで弾かれたコードを聴き取り、5線譜に書き起こします。基本は4声(4パート)で、コードネームではなく、構成音を音符で1音ずつ書きお越します。
- リズム:打楽器などのリズムのみを聴き取り、5線譜に書き起こします。
一般的なトレーニングの流れは、
- 準備:音を聴き取る前に、5線に音部記号、拍子、調号、小節線などの枠組を書き、トニック(主音)を確認します。
- 聴き取り:問題の長さによって、以下のような手順で演奏を数回聴きながら書き進めます。
【4小節の場合】
- 4小節を演奏→書き取る時間、これを数回繰り返します。
【8小節の場合】
- 全体(8小節)を演奏 → 書き取る時間。(1回)
- 前半(4小節)を演奏 → 書き取る時間。これを数回繰り返します。
- 全体(8小節)を演奏 → 書き取る時間。(1回)
- 後半(4小節)を演奏 → 書き取る時間。これを数回繰り返します。
- 最後に全体(8小節)を演奏 → 仕上げる時間。
視唱と同様、聴音もレベルに合わせて段階的に進められるため、初心者からでも安心して始められるトレーニングです。
【効果】
- 音感やリズム感が鍛えられる。
- 楽譜を正しく『書く力』と『読む力』の両方が強くなる。
- 耳コピのスピードが早くなる。
まとめ
音感を効率よく鍛える方法は、主に以下の2つです。
- 新曲視唱:音感だけでなく、楽譜をパッと見て演奏する力(初見演奏の力)が鍛えられます。
- 聴音:音を聴き取る力に加え、楽譜を「書く力」と「読む力」の両方を同時に高めることができます。
ちなみに音楽の世界では、『楽譜は読めるけど、楽譜を書くのが苦手』という人は多くいますが、『楽譜を書けるけど、読めない人』という人はまずいません。
だからこそ、視唱も聴音をバランスよく日々の練習に取り入れることが、確実な音感が身に付く近道となります。毎日少しずつでも続けていくことで、だんだんと感覚が身についていきます。
なお、日本の音楽教育(小・中・高校の音楽の授業など)では、クラシック音楽ベースの「ソルフェージュ」と呼ぶことが多いです。
基礎となる部分はほぼ同じですが、扱う音楽のスタイルや用語、メロディの傾向などが少し異なるため、本ブログではポピュラーやジャズに直結する『イヤートレーニング』という言葉で解説しています、
それぞれの目的や環境に合った捉え方として、参考にしていただければ幸いです。
次回は、私のこれまでの経験から培ってきた『聴音の聴き取りと書取りのコツ』について紹介しようと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

