音感を鍛える!聴音のコツ

こんにちは、枡田咲子です。
音感を鍛えるためのトレーニングの1つに『聴音』があります。
聴音には大きく分けて「メロディ(単音)」と「コード(和音)」の聴き取りがあります。
今回は私のこれまでの経験をヒントに、メロディの『聴き取り』と『書取り』のコツをご紹介します。
なお、この記事ではポピュラー音楽やジャズを中心に捉えたイヤートレーニング方法となります。
クラシック音楽のソルフェージュなどでは、解説のアプローチや用語が異なる場合があります。
聴き取りのコツ
メロディは数回(4~5回程度)で聴き取らなければなりません。
ただなんとなく聴いていると、あっという間に終わってしまいます。
そこでメロディ全体を意識して聴くのは、最初と最後だけ!そしてコツは、最初の1回目が勝負です!!
ここでは、4小節のメロディが5回流れるケースを例に、聴き取りのコツをご紹介します。
- 1回目:全体像をつかむ
私は、この1回目が最も重要だと考えています。おおまかな流れを聴くのと同時に、『各小節の1拍目の状況』を必ず把握しておきましょう。
- 1拍目に音が鳴っている:音(音程)は分からなくてもOK。もしが分かれば書き留めます。
- 1拍目に音が鳴っていない(休符)→長さはわからなくてもOK。もしわかれば休符を書き留めます。
- 1拍目の音が前の小節から繋がっている→タイで繋がっている状態なので、タイのマークを書き留める。(音がわかれば書き留めます。)
このように、1拍目がどうなっているかを把握しておくと、その後の聴き取りが圧倒的にスムーズです。
その他にわかるところがあれば書き留めますが、私の場合は全力で1拍目に集中します。もしわからなかったとしても、次に聴き取ればよいので大丈夫です。
- 2回目:1拍目を確定させ、分かる部分を埋めていく
できるだけ1拍目の音や休符の長さを書き取ります。もしわかりにくければ、次の回に聴き取ります。
そのほか聴き取れた音やリズムを埋めていきます。
【私の場合】
1小節目と4小節目をこの時点で大体書き留めてることが多いです。
ただし、最初と最後は印象に残りやすい(覚えていることが多い)ので、早い段階で完成させておくか、『後で書ける』と割り切って、あえて書かずに後回しにする時もあります。
- 3~4回目:残りを聴き取る
残りっている音やリズムを聴き取り、空いている箇所を埋めていきます。とにかく『分かるところから』書き留めます。分からないところは、後に回しましょう。
- 5回目:全体の確認
聴き取り間違いがないか、最初から最後まで通して確認します。
もし、どうしてもわからなかった部分があれば、私のは想像(推測)で埋めて、答え合わせで確認します。結果的に、合っていても間違っていても、音楽理論やフレーズから推測するプロセス自体が、とても良い勉強になります。
【この方法はどうでしょうか?】
教育現場でよく見かけたのが、『1小節目から順番に埋めてこうとするケース』です。この方法だと、大抵は回数や時間が足りなくなってしまします。
聴き取りの方法には、それぞれ好みがあると思いますが、このように『各小節の1拍目』をしっかり押さえておくことで、聴き取りはかなりスムーズになると思います。
書き取りのコツ
書き取りは、限られた時間の中で五線譜に素早く書き取らなければなりません。
そこで大きなコツは、まずは『音(音程)とリズムをメモする』ことに徹します。
最初から丁寧に音符や休符を書いていると、時間が足りなくなったり、それに気を取られてメロディを聴き逃してしまったりします。
音符の形はや休符を整えるのは、余った時間や最後の確認の時に行います。
例:メモのコツ
① 音符はスラッシュ( / )でメモする
大体どの拍にある音があるかをメモしていきます。(余裕があれば、2分音符など長い音符は白丸にしておくと効率が良いです。)
休符は時間があれば書き、時間がなければ大体の位置を空けておきます。
ヒント:1~2回目では、音符のスラッシュは大体の位置(高さ)でもOKです。なんとなく『この辺りの音域だな』というだけでもメモしておくと、3回目以降の聴き取りが楽になります。
② リズムがわかれば、リズムだけ先にメモする
その他、タイの音はタイのマークをメモしたり、聴き取れた音や休符など最小限の情報を書き留めておきます。
(例では、最後の音符なので棒付きで書いてますが、まずは白丸だけのメモでも構いません。)

音符の代わりに書いたスラッシュは、余った時間や最後の仕上げの際に、黒く塗りつぶしたり白丸にしたり、各音符(2分音符や4分音符など)に整えていきます。
あくまでも自分用のメモなので、皆さんが書きやすいマークを使っても問題ありません。
まとめ
今回ご紹介した『聴音のコツ』は、
- 聴き取り:1回目で、各小節の1拍目の状況を把握すること
- 書き取り:最小限の情報を素早くメモしていくこと
聴音の目的は、音やリズムを正しく聴き取り、五線譜に落とし込むことです。清書レベルの綺麗な楽譜を作ることが目的ではありません。
限られた時間の中で、音やリズムが正しく整理された楽譜に仕上がれば十分なのです。
最後に、五線譜に書くのが苦手な方へのアドバイス!
「まだ五線譜にパッと音符を書くのが苦手…」という方は、まずは五線譜の下などに「ドレミ…」とカタカナで音名をメモしておく方法もおすすめです。
学校の試験などでは最終的に音符で書かないと点数に繋がりにくいと思いますが、、、日々の練習においては「どんな形であれ、自分が分かる方法で少しでも多く書き取ること」が何より進歩への近道だと私は考えています。
聴音は、コツが分かったからといって、すぐに上手くいくとは限りません。楽器の演奏などと同じで、日々の継続的な練習がとても重要です。
その練習の中で、今回ご紹介したコツを少しずつ参考にしていただければ幸いです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

