固定ドと移動ドについて

こんにちは、枡田咲子です。
『固定ド』と『移動ド』とは?
音楽をやっていると耳にする言葉ではないかと思います。
主に、音感トレーニングの視唱の際、どちらの歌い方にするか、そのような場面で用いられる用語です。
今回はこの2つの違いや、実際にどのように歌うのかみていきましょう。
音感の捉え方には個人差があり、様々なケースが存在します。
ここでは、私がこれまでの音楽経験や教育現場で感じてきたことを中心に書いてみようと思います。
固定ドについて
固定ド=絶対音感のイメージ
視唱の際、楽譜に書かれた音をそのままの音で歌います。
【例1:Cメジャー】

【例2:Fメジャー】

固定ドの場合、Fメジャー・キーで 『B♭』とフラットであっても『シ』と歌うことが一般的です。
※ここではわかりやすく、ドレミ・・・で読みを書いてますが、実際歌う場合は、
『Do, Re, Mi, Fa, So, La, Ti』など、教材や教育方法によって読み方(発音)が異なる場合があります。
視唱の際、相対音感であっても固定ドで歌うこともできます。
しかし、『相対音感を持っている』または『相対音感を鍛える』という目的において、固定ドで歌うメリットはあまり大きくありません。
なぜなら、相対音感を鍛える上で、どのキー(調)であっても、トニック(主音)を『ド』として捉える感覚が最もシンプルであり、本質であるからです。
つまり、移動ド(相対音感)であれば、メジャー・キーのインターバル(音程)を『1種』身につけるだけで、その他のキーに応用できるため、トレーニングの効率が非常に高いというメリットがあります。
逆に、固定ド(絶対音感)の視点では、12キーそれぞれが全く異なる響き『12種類』の響きとして、独立して存在するイメージになります。
移動ドについて
移動ド=相対音感のイメージ
視唱の際、そのキー(調)のトニック(主音)を『ド』として歌います。
【例1:Cメジャー】

【例2:Fメジャー】

※こちらも固定ドと同様、実際歌う場合の読み方は、教材や教育方法によって異なる場合があります。
移動ドでの読み方は、キー(調)が変わると難しそうに見えますが、コツを掴めばだんだん慣れてきます。
調号に合わせて、5線のどの位置を『ド』にするかを切り替えていくイメージです。
もともと絶対音感を持っていて、さらに相対音感を鍛えたいという場合は、移動ドでのトレーニングは非常に効果的だと思います。
私自身、絶対音感ですが、過去に教育現場で指導する機会があり、移動ドで歌うことを経験しました。最初はかなり厳しく、というよりトニックの『ファ』を、トニックとわかっていても、『ド』と読み方を書いたとしても、それを瞬時に声に出すのは難しかったです。しかし、回数をこなせば少しずつできるようになりました。
トレーニングの目的にもよりますが、音感はどちらか一方身につけば十分だと感じています。
まとめ
『固定ド』と『移動ド』は、主に視唱の際、どちらで歌うかという場面で用いられる用語です。
トレーニングでは、
- 固定ド=絶対音感:キーに関係なく、楽譜に書かれている音(実音)をそのまま読む
- 移動ド=相対音感:そのキーのトニック(主音)を『ド』と読む
トレーニングを始めたばかりの方は、固定ドの方がなんとなく読みやすそうに思うかもしれませんが、相対音感を鍛える場合は『移動ド』でのトレーニングが圧倒的におすすめです。
『キーが変わると難しそう』と思うかもしれませんが、はじめは主に、Cメジャーでの視唱が中心です。そこから、難易度に応じて少しずつステップアップしくので問題ありません!
この記事ではわかりやすさを優先して『ドレミファソラシ』で音の読みを表記しています。教材や教育方法によって、音の読み方(発音)は変わる場合がありますので、その点だけご注意ください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

