こんにちは🌸枡田咲子です✋🏻
音を変化させたい時に使うのが、#(シャープ)や ♭(フラット)などの変化記号です。
記号は知ってても、その意味や楽譜での正しい読み方は曖昧だったりしませんか?
変化記号の種類
変化記号は音の高さを変える記号です。
記号 | 名前 | 効果 |
シャープ (英語:sharp) |
半音高くする。(半音上げる) | |
フラット (英語:flat) |
半音低くする(半音下げる) | |
ダブルシャープ (英語:double sharp) |
半音高くし、さらに半音高くする(全音上げる) | |
ダブルフラット (英語:double flat) |
半音低くし、さらに半音低くする(全音下げる) | |
ナチュラル (英語:natural) |
変化記号の効果をなくす(幹音*にもどす) |
幹音* は変化記号のついていない音符のことです。詳しくはこちら→音の名は。【どの国の音名を使いますか?】
半音や全音についてはこちら→全音と半音を知れば音楽を制す!!
ピアノ鍵盤と楽譜
音名では C#のように右側につきますが、変化記号は音符の左横に書きます。
変化記号の使い方
変化記号の使い方は、
- 臨時記号として使う
- 調号として使う
の2通りあります。
ここでは臨時記号についてご説明します。
調号について詳しくはこちら→調号って何?楽譜の読み方は?【一覧メジャー&マイナー】
臨時記号とは
- 一時的に音の高さを変えるときに使います。
- 使った音符からその小節内まで効果があり、次の小節には効果はありません。
- 同じ音名でも1オクタープなど高さが違っても効果はありません。
音符の上に読むべき音名を書いてます。矢印は変化記号がどこまで有効かを指し、矢印の色は変化記号が変わったことを示しています。
【例1】この楽譜読めますか?
- 1小節目
3つ目のGに#がつきます。変化記号(この場合は#)は付いた音から有効なので、
4つ目のG音の見た目には#が付いていませんが、#が有効となります。
(1つ目と2つ目のG音には無関係です。) - 2小節目
ここも3つ目のGに#がつきます。
4つ目のGにはナチュラルが付いて#の効果がなくなり、もとの音 G 音になります。
(1小節目の#は2小節目では無効なので、1つ目と2つ目の音はG 音になります) - 3小節目
2つ目に#がつきG#音となり、
3つ目には♭がつきG♭音になり、この♭がこの先の小節内有効となりますので、
4つ目のGはGフラットです。 - 4小節目
2つ目に#がつきG#音となります。
3つ目にさらに#がついていますが、本来書く必要のない#で、書いてあったとしてもG#音そのままです。ダブルシャープと解釈しないように気をつけて下さい。
4つ目の音は2つ目(3つ目)の#が有効なのでG#音です。 - 5小節目
2つ目に#がつきG#音となります。
3つ目にダブルシャープがつき、Gダブルシャープ音になります。
4つ目は3つ目のダブルシャープが有効で、Gダブルシャープ音になります。
【例2】この楽譜読めますか?
- 1小節目
3つ目のGに♭がつきます。この♭が4つ目のG音には有効なので、
4つ目のG音の見た目には♭が付いていませんが、G♭音になります。 - 2小節目
3つ目のGに♭がつきます。
4つ目のGにはナチュラルが付いて♭の効果がなくなり G 音になります。
(1小節目の♭は2小節目では無効なので、1つ目と2つ目の音はG 音になります) - 3小節目
1つ目に♭がつきG♭音となり、この♭は2、3、4つ目の音まで有効なため、すべてG♭音になります。 - 4小節目
2つ目に♭がつきG♭音となります。
3つ目もは同じくG音ですが高さが違います。この場合♭有効ではなく、ふつうのG音のままです。(もしこの音をG♭音にしたい場合、改めて♭をつけなければなりません。)
4つ目の音は2つ目の♭が有効なのでG♭音です。 - 5小節目
2つ目にダブルフラットがつきG#フラット音となります。
3つ目にナチュラルがつき、ダブルフラットが無効となりG音にもどります。
4つ目は3つ目のナチュラルが有効で、G音です。
例の楽譜で不自然です。。。実際の楽譜は、もっと見やすいです。
まとめ
変化記号とは音の高さを変える記号です。
臨時記号として使った時は、
- その記号が付いたところからその小節いっぱいまで効果が持続します
- 高さが違う音には効果はありません
- ある記号が付いた後、同じ小節内で別の記号が付いた場合は、新しく出てきた記号がその小節内いっぱい有効になります
最後まで読んでくださり、ありがとうございました🌟
調号として使う場合は、次の記事でご紹介します😀