ジャズ・ブルース【No.2 メロディック・フォーム aab】

こんにちは?枡田咲子です?
前回の続きのブルースのメロディック・フォームaab についてみていきましょう。
今回は、作曲するときに考え方やすいように、 aab と aa’b とわけてみていきましょう!
メジャーのジャズ・ブルースの基本(コード進行)、メロディック・フォームの基本についてはこちらの記事をご参考ください。
メロディック・フォーム:aab
4小節を1セクションとして、a(1〜4小節)a(5〜8小節)b(9〜12小節)と考えます。
つまり、aab フォームは以下のように考えます、

b 9〜12小節が a とは異なるフレーズになります。

1〜4小節の a と5〜8小節の a は同じ4小節フレーズで、9〜12小節 が a と異なる b と考えられます。
この例では、b のフレーズは Cマイナー・ブルース・スケールで、a の下行系のフレーズと対比させた上行系のフレーズで作ってみました。
メロディック・フォーム:aa'b
1〜4小節のフレーズ a が少し変化した a' が 5〜8小節にきて、9〜12小節は a と (a' とも)異なるb のフレーズで構成されるフォームです。

a と a’ は一緒ではないけれど似たフレーズでなければいけません。あまりにもかけ離れたフレーズがくると abc フォームと認識されてしまうかもしれません。
似ているフレーズいするため、
- a の前方のフレーズ(C7で作ったフレーズ)を完全4度上(F7のフレーズ)に移調し,
- a' の前方のフレーズにしてます。
- a' 後方のフレーズは a と同じにする。
という方法がよく使われます。
この作曲法で作ったサンプルは以下のようになります。

まとめ
今回は aab と aa'b タイプについてでした。
よくあるメロディック・フォームだと思います。
有名な曲では、チャーリー・パーカーの『Now's the Time』がこのaab といってよいと思います。(少しだけ変化してるので、この辺はどう解釈するかになります。)
ソニー・ロリンズの『Tenor Madness』もaab でよいかなと個人的には思いますが、こちらも解釈がわかれるかもですね?
ジョン・コルトレーンの『Mr. P.C.』は a' はじめのフレーズが転調するスタイルでaa’b ですね。
私の解釈では、aab と aa’b はまとめて、『aab とと考えて良い』と思うのですが、作曲するときの考え方として aab と aa’b とわけてみました。
さいごに、ペンタトニック・スケールやブルース・スケールのみでフレーズを作ると、コードと合わない音が入っているようでもかっこよくブルース・サウンドになったりします!
音符の長さや配置を考えて、かっこいいブルージーなフレーズを考えてみてください!
最後まで読んでくださりありがとうございました✨