アーフタクトとピックアップの違いとは?

こんにちは。枡田咲子です。
- アーフタクト
- ピックアップ
という言葉を聞いたことはありますか?
どちらも弱起、つまり曲が強拍ではなく弱拍から始まることを指します。
しかし使われる場面やニュアンスには少し違いがあります。
今回は、クラシック音楽からポピュラー音楽まで幅広く登場する「弱起」について整理してみましょう。
アーフタクトとは
弱起、弱拍から始まる曲のことです。
以下のように強拍(1拍目)から始まらない曲のことです。
※アーフタクトは基本的に、『曲の冒頭の弱起』に限定して使うのが特徴です。

アーフタクト(Auftakt)はドイツ語です。
- Auf=前に
- Takt=拍・小節
という意味です。
直訳すると「小節の前にあるもの」、つまり弱起のことです。
英語では、Anacrusis(アナクルーシス)と呼ばれます。
クラシック音楽や楽典では、『アーフタクト」がよく使われます。

ピックアップとは
ピックアップ(Pickup)は、アーフタクトと同じく弱起を意味します。
※ピックアップは、曲の冒頭だけではなく、曲の途中などフレーズなどでも使える柔軟な用語です。
- ピックアップは英語で、クラシックではあまり使われませんが、ポピュラー音楽やジャズの現場ではよく耳にします。
- 弱拍から始まる音を、Pickup note(ピックアップ・ノート)といいます。
フレーズの途中でも弱拍から始まるときにも使い、より広い場面で使えるのが特徴です。
例えばジャズの現場では「pickup solo(ピックアップ・ソロ)」という言い方をすることもあり、弱拍から始まるソロを意味します。
まとめ
アーフタクト(Auftakt / Anacrusis)→ 主にクラシックで使われる言葉。曲の冒頭の弱起を指す。
ピックアップ(Pickup)→ ポップスやジャズでよく使われる言葉。冒頭でも途中でも、弱拍から始まる音を指せる。
どちらも「弱起」を意味しますが、使うジャンルや文脈によってニュアンスが異なります。
どちらもよく耳にする用語です。
もし、リハーサルやレッスンなどで出てきたときは、「これはクラシック的な言い方だな」とか「ポップス的な言いたかだな」と理解することができますね!
さいごまで読んでくださり、ありがとうございました。