こんにちは☀枡田咲子です🌺
調号は、音部記号(ト音記号など)の右横にまとめて書かれた変化記号のことです。
でも、#(シャープ)も♭(フラット)何もない時もありますよね。
さて、どういうことなのでしょうか?
調(キー)と調号の関係
どの調(キー)か調号が決まります。
調号に使われる変化記号は、#(シャープ)と♭(フラット)のどちらかです。
また調号あるときは、どの高さの音でも変化記号の効果が有効です。
メジャー
Cメジャーキーでは、Cメジャースケールの音を主に使います。
それではDメジャーキーの場合はどうでしょう?
主にDメジャースケールを使うことになりますが、FとC 音に変化記号(#)をがつきます。
① 楽譜に書くと、FとC 音はほぼ常時、#がつくことになります。そのような楽譜は、記号だらけで読みづらくなってしまいます。
② 調号を使っって読みやすく見やすい楽譜にします。
マイナー
マイナーキーでは、ナチュラルマイナースケールを中心にハーモニックマイナースケールとメロディックマイナースケールも使います。
調号になる変化記号は、ナチュラルマイナースケールに出てくる音を使います。
A マイナーキーは、A ナチュラルマイナースケールに変化記号を使わないので調号はありません。
ハーモニックマイナースケールやメロディックマイナースケール上の音を使うときは、臨時記号を使います。
それでは G マイナーキーではどうでしょうか?
① 上記のA マイナーの楽譜と同じで、1小節目(Gハーモニックマイナースケール)、2小節目(Gナチュラルマイナースケール)、3小節目(Gメロディックマイナースケール)を書いてみました。やはり読みにくいですね。
② Gナチュラルマイナースケールに出てくる変化記号を調号に使います。(B と E に♭がつきます)
この楽譜の読めますか?〜調号編〜
調号としてつけられた変化記号は、曲全体に効果をもたらします。
例1:調号がある楽譜
F、C、G、D に#が付いています。これらの音は高さに関係なく#が有効です。
例2:調号があり、臨時記号もある楽譜 〜Eメジャー〜
例1と同様で F、C、G、D の#は高さに関係なく有効です。
① ナチュラルで調号にある#を無効にします。臨時記号は付いたところからその小節内まで有効です。
② ①のナチュラルは無効で、F#(調号が有効)になります。
③ 高さが違うC ですが、本来はどちもで C#(調号が有効)です。しかし、高いC にはナチュラル(臨時記号)つき調号は無効、低いC は調号が有効なのでC# です。(臨時記号は同じ高さのみ有効です。)
詳しくは→シャープやフラット、正しく読めますか?【変化記号】
例3:調号があり、臨時記号もある楽譜 〜E♭メジャー〜
① ② B、E、A の♭は高さに関係なく有効です。
③ 高いE にナチュラルがついて調号の♭を無効にします。臨時記号は同じ高さのみ有効なので、低いE には調号が有効でE♭のままです。
④ 調号の効果で本来はB♭ですが、#がついてB#です。(わざわざナチュラルで消してから#をつけたりはしません。シンプルに書き表します。)ちなみに、1つ前のB(矢印)は調号の♭が有効でB♭です。
⑤ 臨時記号(ナチュラル)が有効なとき(矢印)、もとの音に戻すため臨時記号として♭を付け直します。
調号一覧
メジャーキー
マイナーキー
調号♭や#の位置と順番
調号でつく♭や#は、書く位置が決まっています。
また記号の増える順番も決まっています。例えば、♭が1つ付くならB♭、2つ付くなら(B♭)プラスE♭、3つ付くなら(B♭+E♭)プラスA♭というように増えていきます。
#の場合も同じ、#が1つ付くならF#、2つ付くなら(F#)プラスC#、3つ付くなら(F#+C#)プラスG#というように増えていきます。
まとめ
調号は、
- 音部記号の右側にまとめて書きます
- 同じ音名であれば、高さに関係なく効果を持ちます
- 調号の場合、つけられる変化記号は#(シャープ)と♭(フラット)のみです
- 調号で使う変化記号の書く位置は決まっています
はじめは『調号がない方が読みやすい』と思っても、すこし慣れれば楽譜がスッキリ読みやすくなります。
また調号をみるだけで何のキーかが大体わかるので、曲作りにも役立つことも多々ありす。次に調と調の関係を知れば、より理解が深まることだと思います。😀
調号のことは英語で key signature と言いますが、言いやすい日本語用語を使います。
最後まで読んでくださりありがとうございました🌺