こんにちは🌟枡田咲子です🌺
転回音程って聞いたことありますか?
その名のとおり音程を転回するのですが、どこで使うのか?知っておいた方がよいのか?また、転回音程の法則について説明していきます😃
音程を基本から知りたい方はまずこちらを読んでみてください。音程・インターバル vol.1【絶対わかる基本の考え方】
転回音程のしくみ
転回音程
とは、1オクターブ以内の音程の2音のうちどちらか1音を、1オクターブ移動させてできる音程のことです。
転回するもとの音程のことを原音程といいます。
転回音程の法則
例1
次の原音程と転回音程の名称は何になりますか?
原音程はE とB で 完全5度です。①と②の転回音程はどちらも完全4度です。
例2
次の原音程と転回音程の名称は何になりますか?
①はB とE で 完全4度です。①と②の転回音程はどちらも完全5度です。
例2は 例1の転回音程を原音程にしたものです。ここからわかるように、原音程と転回音程には法則があります。
9度➖原音程の度数=転回音程の度数
例1:原音程が5度の場合
9度➖5度(原音程の度数)=4度(転回音程の度数)
例2:原音程が7度の場合
9度➖7度(原音程の度数)=2度(転回音程の度数)
原音程 | 転回音程 |
完全 | 完全 |
長 | 短 |
短 | 長 |
増 | 減 |
減 | 増 |
重増 | 重減 |
重減 | 重増 |
上記の度数の法則と合わせて、
例1:原音程が完全5度の場合、転回音程名は完全4度になります。
例2:原音程が長7度の場合、転回音程は短2度になります。
例3:原音程が減4度の場合、転回音程は増5度になります。
例4:原音程が重増3度の場合、転回音程は重減6度になります。
転回音程の使い方と必要性
使い方としては、6度や7度の広い音程を知りたいときに転回音程を使うと便利です。
2音の音名がわかっていれば、楽譜で音符をわざわざ転回する必要もありません。
例:低い音がC(ド)で高い音がB♭(シ♭)だった場合、B♭(シ♭)とC(ド)が長2度とわかれば、転回音程の法則を応用することができます。
- 9度➖2度(転回音程の度数)=7度(原音程の度数)
- 転回音程が長であれば原音程は短
したがって、低い音がC(ド)で高い音がB♭(シ♭)の音程は短7度とすぐにわかります。
9度➖原音程の度数=転回音程の度数 / 9度➖転回音程の度数=原音程の度数
例1:転回音程が3度の場合
9度➖3度(転回音程の度数)=4度(原音程の度数)
例2:転回音程が4度の場合
9度➖4度(転回音程の度数)=5度(原音程の度数)
まとめ
音程は慣れてしまえば、転回させるまでもなくかぞえられるようになります。
なので転回音程は、知らなくても問題ありません。しかしアレンジや作曲するときには応用して使うので、『原音程と転回音程には一定の法則がある』と覚えておくことをおすすめします。
- 2度 ⇄ 7度
- 3度 ⇄ 6度
- 4度 ⇄ 5度
- 完全 ⇄ 完全
- 長 ⇄ 短
- 増 ⇄ 減
- 重増 ⇄ 重減
音楽理論にはある法則があります。理解していくにつれて、全てが繋がっていくところが面白いです👻
はじめは覚えるだけに専念することをおすすめします。そのほうが、音楽理論の進み具合が早く、知識力が増えるほど理解力も増していくからです。
続けていくと、音楽理論の繋がり体験できると思います✊
最後まで読んでいただきありがとうございました✨