こんにちは🎼枡田咲子です😃
今日は、abac のソング・フォームについてです!
ソング・フォーム:abac
a
セクションは2回でてきます。a は同じものが多く、少し変化した場合は a' として分析することができます。
ソング・フォームを言い表す場合は、abac フォーム(ダッシュは使わず)で理解することができます。
b セクションは a セクションと対比するフレーズや、コード進行にすると聞き分けやすくなります。
aaba フォームと比べると転調することが少ないように思います。
なぜなら3つ目の c セクションでてくるので、メロディーやコード進行が種類が増えるので曲として十分に成立することができるからです。
aaba フォームは、a が3回と同じ内容が多いので、b セクションで転調して対比させると a セクションの違いをよりハッキリ聞こえさすことができます。
abac フォームは、3つのセクションがあるため転調すると情報量がさらに増え、曲としてのまとまりを欠く場合もあるのでその点を気をつけて作ればよいと思います。
abac フォーム曲を作るときは、平行調への転調がもっともスムーズでしょう。
しかし必ず転調しないといけないわけでもなく、またどの調に転調してもよいので、その曲調や雰囲気とで決めるとよいと思います。
abac:転調なし
a
セクション はCメジャーで、8小節目の A7 から b セクションのはじめのコードDm7 にドミナント・レゾリューションすると、Dマイナー・キーに転調したように一瞬聞こえさすことができます。
しかしその後のコード進行やメロディーから、Dm7はCメジャーのダイアトニック・コード IIm7 であると考えます。(Cセクションも同様です。)
b セクションには一瞬転調したように聞こえるモーダル・インターチェンジ・コードを使ってみました。
abac:平行調に転調
a
セクション はCメジャーで、8小節目の Bm7(♭5)- E7 の II- V 進行から Aマイナー(平行調)に転調します。
b セクションのコード進行が、Amのライン・クリシェで、VImというよりImに聞こえると思います。
黒字が Cメジャー・キーでのアナライズ、青字が Aマイナー・キーでのアナライズです。
c セクション3小節目のAm7 あたりから明るい(Cメジャー)サウンドへ向かっていくので、 c セクションのアナライズはCメジャーのままでもよいかもしれません。(今回はAマイナーでアナライズしました。)
転調なのか?モーダル・インターチェンジ・コードの使用なのか?
これについての考え方は感覚的なところもあり、メロディーやコード進行によってはどちらにも解釈できるものもあります。
abac:転調
a
セクション はCメジャーで、8小節目の Fm7- B♭7 の II- V 進行からE♭メジャーに転調します。
E♭メジャーは近親調調でもなんでもありません。強いて言えば、同主調の平行調ですが、そこまで細くアナライズする必要があるのか?と、個人的には思うところです。
ジャズ・スタンダード曲
abac フォームの曲をピック・アップしてみました!
- 酒とバラの日々(The Days of Wine and Roses)music by Henry Mancini
- ゼア・ウィル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユー(There Will Never Be Another You)music by Harry Warren
- ア・チャイルド・イズ・ボーン(A Child Is Born)music by Thad Jones
- フォー(Four)music by Miles Davis
- ジャスト・フレンズ(Just Friends)music by John Klenner
b セクションで転調している曲がなかなか見つからず、、、でしたが、たくさんあるので探してみてください!
まとめ
今回はabac ソング・フォームでした。
a, b, c セクションと3セクションあることから、コード進行やメロディーがその都度変わるので、aaba フォームと比べると、b セクション(または c セクション)をどのように作るかが鍵になります。
b セクションの転調の必要性はあまり感じませんが、コンテンポラリー・チューンを作る場合は転調すると効果的です。
b セクションや c セクションは、a セクションとの対比より、繋がりを重視して作ると聞くと心地よい曲ができると思います。
今回はコード進行のアナライズもしてみましたが、モーダル・インターチェンジ・コードや転調のアナライズはまだちゃんとした記事をアップしていませんでした🙇♀️
のちのち、アップしたいと思いますのでもうしばらくお待ちくださいませ。。。
最後まで読んでくださりありがとうございました✨