モーダル・ボイシングとは

モーダル・ボイシングとは

こんにちは、枡田咲子です。

さて、モーダル・ボイシングとは何なのか?

今回は、以下の2つについて見ていきましょう。

  • モーダル・ボイシングとは
  • モーダル・ボイシングについて(作り方とボイシング例)

この2つについて見ていきましょう。

※この記事では、ポピュラー音楽やジャズ理論に基づいた解釈となっており、実際に作編曲に活かすことを目的として解説しています。

モーダル・ボイシングとは

モーダル・ボイシングは、モードのトニックを主軸に、そのモードの特徴音を活かしてハーモニーを作る方法です。

これまで解説してきたモーダル・ハーモニーと異なる点は、

  • モードのスケールから構成されるコード(3度積み)に捉われない

ということです。

【例1:コードを表記】

コード・ネームが表記されている場合は、どの音を鳴らせばよいのか非常にわかりやすく、またポピュラー・ミュージックでは演奏しやすい、使いやすいなどで最も一般的な方法です。

【例2:モード名(または1コードのみ)表記】

モード名のみが表記されている場合は、モーダル・ボイシングを使って自由にハーモニーを作ります。

ジャズ・シーンやアドリブを中心とした音楽では、コードに捉われず自由な発想で演奏することができます。

Dドリアンを1コード表記の場合、

  • Dm7
  • Dm13

などのように表記されることが多いです。

【Tip】モーダル・ボイシングを使うことで、モードの世界観が一気に広がります。ロクリアン・モードや、さらにマニアックなリディアン♭7などのモードにも対応しやすくなります。

モーダル・ボイシングについて

モーダル・ボイシングは、モードのトニックを主軸に、そのモードの特徴音を活かしてハーモニーを作る方法です。

これまで解説してきたモーダル・ハーモニーと異なる点は、

  • モードのスケールから構成されるコード(3度積み)に捉われない

ということです。

モーダル・ボイシングの作り方

基本的なモーダル・ボイシングの作り方は、

  • ベース:そのモードのトニックが鳴っていることを想定

【Tip】実際は、ベースはトニックだけが鳴っているだけではなく、そのモードのトニックを中心としたベースラインになっていることが多いです。

  • モード(スケール):そのモードのスケール音のみでボイシングします。

【Tip】全体(数小節間)のどこかに、そのモードの特徴音が入ることで、そのモードの響きを得ることができます。

  • 不協和音を作らない

【Tip】基本的には、トップ2音の短2度、ボイシング内の短9度は不協の扱いになります。

ただし、ジャズやコンテンポラリー・ミュージックなどでは、その鋭い響きを新たな色彩として使うシーンもあります。不協を取り入れたい場合は、まずは基本をマスターしてから、耳で確認しながら取り入れてみるとよいでしょう。

ボイシング例

今回は、Dドリアン・モードを例として取り上げます。

ボイシングする時のポイントは、以下の4つを念頭において作ります。

  • Dドリアンのトニック(Im7)
  • Dドリアン・スケールの音のみ使用
  • Dドリアンの特徴音(第6音:ナシュラル6th)
  • 不協の音程

m3rd(F)や7th(C)がボイシングに入っているため Dm7 の響きです。

Dm7(Im7)は、Dドリアンのトニックとなるので、ボイシングとしてはどこでも使うことができます。

ただし、ドリアンの特徴音は入っていないので、このコードのみで Dドリアンの響きを得ることはできません。

② ③ 特徴音が含まれたボイシングですが、 m3rd(F)が入っていないため、このコードのみでも Dドリアンの響きを得ることはできません。(② ボイシング内の短2度はトップ音ではないため、不協の扱いにはしません。)

④ m3rd(F)や7th(C)に加え、特徴音も含まれたボイシングです。しかし、短9度の不協の音程があるため、まずは避けることをおすすめします。

使い方としては、単体で使うのではなく、このようなボイシングを組み合わせてドリアンの響きを作っていきます。このとき、3度積みのコードも使ったりします。

【Tip】① のようにボイシングに特徴音が入っていなくても、メロディに特徴音が入ればそのモードの響きを得ることもできます。

まとめ

モーダル・ボイシングは、トニックを主軸に、そのモードの特徴音を活かして作ります。

3度積みのコードに捉われず、幅広いボイシングが可能です。

そのため、モーダル・ボイシングを使用すると、楽譜ではコード・ネームで表記することが困難になるので、モード名のみ表記します。

実際よく使うモーダル・ボイシングの方法には、

  • 4thボイシング(4度積み)
  • クラスター・ボイシング(2度積み)

などがあります。

今回はモーダル・ボイシングがどのようなものなのか、Dドリアンを例におおまかな解説になりましたが、

また今後、詳しく解説していきたいと考えていますので少々お待ちください。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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