こんにちは🐠枡田咲子です😃
今日はダイアトニック・コードV7で使える色々なコード・スケールをみてみましょう!
基本は、テンション9thと13thが入ったミクソリディアン・スケールですが、色々なテンションの組み合わせ方によってコード・スケールが変わります。
かなり深い内容になってますが、少しずつみていきましょう!
これは音楽理論をある程度知っている方向けの上級編になっています。
もくじ
コード・スケールの考え方
ここからは、すこし細かい話になります!!
V7 で使えるコード・スケールは、ミクソリディアン・スケールです。
V7(♭9)で使えるスケールは、ミクソリディアン・スケールではありません。
なぜなら、ミクリディアン・スケール内に♭9の音が含まれていないからです。
そうなると、V7(♭9)で使えるスケールは!?
それは、ミクソリディアン♭9・スケールです。
コード・スケールでは、使ったテンションが必ずスケール内に含まれていなければなりません。
その種類については、次の項目でみていきましょう!
オルタード・テンションを含むV7で使えるコード・スケール
ミクソリディアン♭9 #9 スケール
V7(♭9)、 V7(#9)、V7(♭9#9)で使うスケールです。13thは、ナチュラル・テンションです。(アボイド・ノート= 4th)
上の項目『コード・スケールの考え方』では、V7(♭9)で使えるスケールは ”ミクソリディア♭9” としていますが、この ”ミクソリディア♭9#9 スケール”でも問題ありません。
テンション♭9thと#9thは同時に使うことができます。スケール内に♭9thと#9thが入っていることで、音階がスムーズに聞こえます。
ミクソリディアン♭13 スケール
V7(♭13)で使うスケールです。9thは、ナチュラル・テンションです。(アボイド・ノート= 4th、コンディショナル・アボイド・ノート= 5th, ♭13th)
コンディショナル・アボイド・ノート(英:conditional avoid note)とは、条件付きのアボイド・ノートです。
その条件とは、ボイシングするとき、
- 5thを入れたら♭13thは避けるべき音
- ♭13thを入れたら5thは避けるべき音
になります。
つまり、5thと♭13thはボイシングするとき不協和音になるため同時には使わないということです。
詳しくはこちらをご覧ください。
ミクソリディアン♭9 #9 ♭13 スケール
V7(♭9♭13)、 V7(#9♭13)、V7(♭9#9♭13)で使うスケールです。(アボイド・ノート= 4th、コンディショナル・アボイド・ノート= 5th, ♭13th)
テンション♭9thと#9thは同時に使うことができるので、スケール内に♭9thと#9thが入っています。
V7(♭9♭13)の場合、#9を省いたミクソリディアン♭9♭13 スケールにしても構いません。
*コンディショナル・アボイド・ノートについては、ミクソリディアン♭13スケールと同じ考え方になります。
リディアン♭7 スケール
V7(#11)で使うスケールです。9thと13thは、ナチュラル・テンションです。(アボイド・ノートなし。)
#11thが入ると、リディアン系のスケールと考えます。
オルタード・スケール
V7alt で使うスケールです。(アボイド・ノートなし。)
V7(♭9#9#11♭13)とコード表記すると読みにくいので、V7alt と表記します。
シンメトリック・ディミニッシュ・スケール(半音+全音)
V7(♭9#11)、 V7(#9#11)、V7(♭9#9#11)で使うスケールです。13thは、ナチュラル・テンションです。(アボイド・ノートなし。)
このシンメトリック・ディミニッシュ・スケール(半音+全音)は、コンビネーション・ディミニッシュ・スケール(通称コンディミ)とも言われています。
ホール・トーン・スケール
V7(#11♭13)で使えるスケールです。9thは、ナチュラル・テンションです。(アボイド・ノートなし。)
もとは V7(#5)で使うスケールです。
リディアン・マイナー・スケール
V7(#11♭13)で使えるスケールです。9thは、ナチュラル・テンションです。(コンディショナル・アボイド・ノート= 5th, ♭13th)
スケールの前半第5音まではリディアン・スケール、スケール後半第5からはマイナー・スケールのような響きです。
まとめ
V7 で使えるオプショナル・スケールは、
- ミクソリディアン♭9 #9 スケール(ミクソリディアン♭9 スケール/ミクソリディアン#9スケール)
- ミクソリディアン♭13 スケール
- ミクソリディアン♭9 #9 ♭13 スケール
テンンション#11thが入ると、
- リディアン♭7 スケール
- オルタード・スケール
- シンメトリック・ディミニッシュ・スケール(半音+全音)/コンビネーション・ディミニッシュ・スケール
- ホール・トーン・スケール
- リディアン・マイナー・スケール
と、ミクソリディアン系のスケールじゃなくります。
たくさんありますが、、、すこしずつ変化しているだけなので比較しながら覚えてみてくださいね!
最後まで読んでくださりありがとうございました✨