こんにちは🍀枡田咲子です😃
このとこと小難しい記事が多かったので、少しリフレッシュで基本の内容でコラムを書いてみようと思います!
『全音と長2度』と『半音と短2度』の違いって?
音楽理論を教えていると、ふっとでてくる質問や疑問だったり!
独自の見解ですが、ご興味あれば読んでみてください。
全音・半音と音程
全音と半音とは
全音・半音は、音と音の間隔のことです。
よくスケールを作る時に使われる音楽用語です。
- 半音は英語ではハーフ・ステップ(half step)と言い、ピアノの鍵盤の隣同士の音のことです。
- 全音は英語ではホール・ステップ(whole step)と言い、半音2つ分の間隔のことです。
全音と半音についてはこちらの記事をご参考にしてください。
音程:長2度、短2度とは
音程も、音と音の間隔のことです。
音楽理論や作曲をする時など様々なシーンで使われる音楽用語です。
音程はまず何度と数えます。そのときに重要になってくるのが音名です。(例:まずドとレで2度数えます。ドとレなら長2度、ドとレ♭は短2度となります。)
- 短2度は2度の音程で、半音と同じ間隔になります。
- 長2度は2度の音程で、全音と同じ間隔になります。
音程の数え方についてはこちらの記事をご参考にしてください。
半音と短2度、全音と長2度の違い
半音と短2度、全音と長2度は同じ間隔です。
鍵盤上でみると同じ鍵盤、つまり同じ音が鳴っていることになります。
じゃあ違いなんてない、と言いたいところですが、、、
半音と短2度の違い
上記の隣の青丸同士の鍵盤は半音です。
音名がなければ数えることができないのが音程です。
例えば、C(ド)とD♭(レ♭)であれば短2度ですが、B#(シ#)とD♭(レ♭)であれば短2度とは言いません。しかし、C(ド)とD♭(レ♭)でもB#(シ#)とD♭(レ♭)でも半音とは言うことができます。
つまり、
- C(ド)とD♭(レ♭)は短2度
- B#(シ#)とD♭(レ♭)は重減3度
- C(ド)とD♭(レ♭)は半音
- B#(シ#)とD♭(レ♭)は半音
ということができます。
- E(ミ)とG♭♭(ソ♭♭)は短2度ではなく重減3度
- A♭(ラ♭)とA(ラ)は短2度ではなく増1度
全音と長2度の違い
上記の矢印で繋いだ青丸同士の鍵盤は全音です。
こちらも同様で、音名がなければ音程を数えることはできません。
例えば、C(ド)とD(レ)であれば長2度ですが、B#(シ#)とD(レ)であれば長2度とは言いません。しかし、C(ド)とD(レ)でもB#(シ#)とD(レ)であっても全音とは言うことができます。
つまり、
- C(ド)とD(レ)は長2度
- B#(シ#)とD(レ)は減3度
- C(ド)とD(レ)は全音
- B#(シ#)とD(レ)は全音
ということができます。
- F#(ファ#)とA♭(ラ♭)長2度ではなく減3度
- A#(ラ#)とC(ド)は長2度ではなく減3度
まとめ
半音と短2度、全音と長2度の音の間隔は同じでが、半音=短2度、全音=長2度ではありません。
違うポイントは『音名があるか、ないか』、この点だと思います。
音名がある場合、例えば『CとC#は半音です』はOKですが、半音=短2度と考えていた場合『CとC#は短2度です』と言ってしまうと「それはおかしくない?」と言われてしまうので注意してくださいね。
個人的によく言う表現の例として、
- 半音上げ(下げ)で移調または転調。(あまり短2度と言わないかも?)
- 全音上げ(下げ)で移調または転調。(長2度上げ(下げ)も使うかな。)
- メジャー・スケールは全・全・半・全・全・全・半。(全は全音、半は全音のこと。スケールは長2度・短2度で作り方を説明することはあまりないと思います。)
などなど。
スケールを作るときは基本同じ音を使うことはないので、全音と半音で簡単に作り方が覚えられるのが魅力です。確実な音を出すなら長2度や短2度を使っても問題ないとは思います。。。
あと音名がある場合は、全音・半音と言わないことが多いと思います。
音楽理論も進めば進むほど音程を使った表現が多くなりますが、全音・半音でいうか、長2度・短2度でいうかはケース・バイ・ケースですね😅
最後まで読んでくださりありがとうございました✨