音程・インターバル vol.3【絶対わかる!4度と5度】

こんにちは? 枡田咲子です?
最初に、絶対に忘れないでほしいことが、4度、5度は完全音程ということです。
4度5度をはかるとき、まず基本の完全(P)かどうかを調べるからです。そこから半音せまく又は広くなったかで性格な音程の名称にしていきます。
あとは1度、8度と同様で、完全(P)より半音広くなると増(aug)、さらにもう半音広くなると重増(db aug)になり、完全(P)より半音せまくなると減(dim)、さらにもう半音せまくなると重減(db dim)になります。
英語表記の略は、P が Perfect(パーフェクト)、aug は augment(オーギュメント)、dim は diminish(ディミニュッシュ)、db は double(ダブル)です?
1度や8度については、音程・インターバル vol.2【絶対わかる!1度と8度】
音のはかり方の基本は、音程・インターバル vol.1【絶対わかる基本の考え方】
の記事を参考にしてください。
4度
幹音のみの完全4度と増4度
次の音程は何度でしょう?
どちらも4度で、①のC (ド) とF (ファ)が完全4度の音程になります。
それでは、②のF (ファ) とB (シ)は、① とくらべて間隔は同じでしょうか?
C (ド) とF (ファ)の間には黒鍵が2つあり、F (ファ) とB (シ)の間には黒鍵が3つあります。
黒鍵を多く含むということは、音の間隔は広くなるということです。この場合、①より②の方が半音広い音程となります。
つまり、②のF (ファ) とB (シ)は完全4度より半音広い増4度(aug4)という音程になります。
POINT!! 黒鍵をはさまない E (ミ) とF (ファ)、B (シ) とC (ド)のどちらか含む音程は完全4度になります!
4度の一覧表
派生音を含む4度
それでは、次の音程は何度でしょう?
フラットやシャープなどの変化記号が付いているときは、
❶ まずは変化記号が付いてなかったら何度かを確認します。
① の音程は、変化記号(#)なしで考えるとC (ド) とF (ファ)で完全4度です。
② の音程は、 変化記号(♭)なしで考えるとF (ファ) とB (シ)で増4度です。
❷ 次に、変化記号がつくと❶と比べて間隔は広くなったか、せまくなったかを考えます。


① 完全4度から半音広くなるので増4度となります。
② 増4度から半音せまくなるので完全4度となります。
完全4度から半音せまくなると、減4度(dim4)になります。
それでは問題!次の音程は何度でしょうか?
減4度。D(レ)と G(ソ)の完全4度から、G(ソ)にフラットがついて半音せまくなり減4度
完全4度。F(ファ)と B(シ)の増4から、F(ファ)にシャープがついて半音せまくなり完全4度
増4度。G(ソ)と C(ド)の完全4度から、C(ド)にャープがついて半音広くなり増4度
完全4度。E(ミ)と A(ラ)の完全4度のどちらにもフラットがつくため音程は変わらず完全4度
重増4度と重減4度
増4度よりさらに半音広い音程を重増4度、減4度よりさらに半音せまい音程を重減4度といいます。
①は完全4度より全音広くなり重増4度、②はD(レ)に#がついて半音上がってせまく、またG(ソ)の♭で半音下がりさらに半音せまくなるので重減4度になります。


5度
幹音のみの完全5度と減5度
次の音程は何度でしょう?
どちらも5度で、①のC (ド) とG (ソ)が完全5度の音程になります。
それでは、②のB (シ) とF (ファ)は、① の間隔と同じでしょうか?
① C (ド) とG (ソ)の間には黒鍵が3つあります。

② B (シ) とF (ファ)の間には黒鍵が2つしかありません。

黒鍵の含む数が少ないということは、音の間隔はせまくなるということです。つまり、この場合は①より②の方が半音せまい音程となります。
②のB (シ) とF (ファ)は完全5度より半音せまい減5度(dim5)という音程になります。
POINT!! 黒鍵をはさまない E (ミ) とF (ファ)、B (シ) とC (ド)のどちらか含む音程は完全5度になります!
5度の一覧表
派生音を含む5度
それでは、次の音程は何度でしょう?
フラットやシャープなどの変化記号が付いているときは、
❶ まずは変化記号が付いてなかったら何度かを確認します。
① の音程は、変化記号(♭)なしで考えるとC (ド) とG (ソ)で完全5度です。
② の音程は、 変化記号(#)なしで考えるとB (シ) とF (ファ)で減5度です。
❷ 次に、変化記号がつくと❶と比べて間隔は広くなったか、せまくなったかを考えます。
① 完全5度から半音せまくなるので減5度となり、② 減5度から半音広くなるので完全5度となります。


完全5度から半音広くなると、増5度(aug5)になります。
それでは問題!次の音程は何度でしょうか?
減5度。E(ミ)と B(シ)の完全5度から、B(シ)にフラットがついて半音せまくなり減5度
増5度。F(ファ)と C(ド)の完全5度から、 C(ド)にシャープがついて半音広くなり増5度
完全5度。B(シ)と F(ファ)の減5度から、B(シ)にフラットがついて半音広くなり完全5度
完全5度。D(レ)と A(ラ)の完全5度のどちらにもシャープがつくため音程は変わらず完全5度
重減5度と重増5度
減5度よりさらに半音せまい音程を重減5度、増5度よりさらに半音広い音程を重増5度といいます。
①は完全5度より全音せまくなり重減5度、②はD(レ)に♭がついて半音下がりせまく、またA(ラ)がシャープで半音下がりさらに半音広くなるので重増5度になります。


まとめ
4度と5度は完全音程です。
完全音程より半音広くなると増音程、さらにもう半音広くなると重増音程になります。
完全音程より半音せまくなると減音程、さらにもう半音せまくなると重減音程になります。

コードを作るときに、重増や重減音程を使うことはありません。
次回は長音程・短音程の2度と3度のはかりかたをご紹介します!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました✨