こんにちは🎼枡田咲子です😃
今日は作曲で重要なソング・フォームについてです!
ここでいう作曲は、『組み立て作る』方法をお伝えしていきます。
『作曲する』は英語でコンポーズ(英:compose)と言い、コンポーズには以下のような意味があります。
構成する、(…の)基礎をなす、(…を)成り立たせる、作曲する、作る、構図する、気を落ち着ける、気を静める、やわらげる、静める
曲をどうのように構成するのか、曲の構図を描くのか、という意味合いも考えられる、と私は考えています。
つまり、曲をいかに組み立てるかということに、ソング・フォームを考えることははとても重要なことなのです。
ソング・フォームについて
ソング・フォームは、その曲(メロディー部分)がどのように構成になっているかをabc...を使って表します。(注意:このabc..は、大文字でも小文字でも何でも構いません。リハーサル・レターとは異なるため、見分けやすいように小文字で表記しています。)
たいていの場合、8小節、12小節や16小節といった4の倍数で1フォームと考えることが多いです。これは、人が持つ聞き入れやすい感覚が4の倍数になるためで、7小節や9小節といった奇数になることもあります。
メロディーが一区切りできるとことで、1つのフォームとなります。
【例1:aa】同じメロディーが続いたときの考え方
【例2:ab】違うメロディーがきたときの考え方
長くて16小節程度です。それ以上になるとメロディーがまとまった単位で聞こえなくなります。
ブルース・フォームでは4小節で区切って考えますが、通常の楽曲では4小節区切りで考えるとフォームの数が多くなりわかりにくくなるため、8小節程度で考えます。
よくあるフォーム
フォームはたいてい最初のセクション a が2度できます。(2度目は a’ となることも多々あります。)
これは同じメロディーが出てくることで曲を聞きやすく(理解しやすく)する効果があります。曲の一貫性をもたせます。
ジャズのよくあるフォーム
- ブルース(12小節)
- aaba
- abac
- abca
以上はジャズ・スタンダード・ソングに多いフォームです。
そのほか、シンプルな ab, abab フォームや、ababc, abcab など色々なフォームが考えられます。
スルー・コンポーズド・チューン(through-composed tunes)というものがあります。これは表記するなら abcd... となります。
これは作曲法を使い曲に一貫性をもたせるため、高度なテクニックが必要です。
まとめ
ソング・フォームとは、メロディーがどのように構成しているかを示したものです。
ジャズ・スタンダード・ソングでは、aaba, abac がよくあるソング・フォームです。
a が もう一度出てくることで、曲に一貫性を持たせ聞きやすい曲になります。つまり、この曲はこれです!といった印象をつけることができます。
作曲者側は新しいメロディーを次々に作りバリエーション豊富にしたくなりますが、曲を知らないリスナー側は新しいメロディーが次々にでてくると『この曲は何だっけ?』と曲の特徴を見失ってしまいます。
曲の特徴をどのように組むかがフォームを作る時のポイントになり、よくあるフォームは本当によく出来ています!
もし a と似てるけどわりと違うような?という場合、 a' にするか b にするか迷うことがあるかもしれません。
しかし、それは作曲者にしかわかりませんし、どっちにも取れる様に出来ているということもよくあります。
なので、大体の流れがわかれば良いので、迷ったときは適当につけても良いと思います。a' にもとれるが b にもとれると分析できたことで十分だと思います。
このソング・フォームはあくまでもメロディー(テーマ)部分のお話なので、実際に楽曲にする場合はこれにイントロや間奏など、さらなるセクションを作って完成させてます。
ということで、今回はソング・フォームについてでした。
最後まで読んでくださりありがとうございました✨