こんにちは🎼枡田咲子です😃
今日は、aaba のソング・フォームについてです!
ソング・フォーム:aaba
a
セクションが3回でてきます。a が少し変化するタイプのものが多く、変化した場合は a' , a" とダッシュをつけて分析することができます。
ただソング・フォームを言い表す場合は、aaba フォーム(ダッシュは使わず)に言うことも多いです。
b セクションは a セクションと対比するフレーズや、転調したりすると聞き分けやすくなります。
平行調、属調や下属調へ転調しやすいですが、特に決まりはありません。
aaba
a
セクション のメロディーは徐々に上行するのに対して、b セクションのメロディー前半は下行します。
a セクションの Cメジャー(明るい)に対して、b セクション の始まりのコードに Am7(VIm7) をおくことで、Aマイナー・キー(暗い)のような響きになります。(これは転調ではありません。)
aa'ba'
a
セクション の終わり2小節が変化します。楽譜ではよく1カッコ/2カッコのリピート記号で表記します。
b セクションは、Aマイナー・キー(平行調)に転調します。
平行調は、基調とダイアトニック・コードが共通しているのでコード進行を作りやすいです。メジャーとマイナーの対比にもなるので、セクションが変わったと聞こえやすくなります。
aa'ba"
a
セクション の終わり2小節が変化します。最後の a(19小節目〜)は、終わり3小節が変化し a" とします。
b セクションは、Fメジャー・キー(下属調)に転調します。
下属調は、基調と共通のダイアトニック・コードが多いのでコード進行を作りやすいです。メロディーにFメジャー・スケールを使う転調を強調でいます。(メロディーは B音を省いたCメジャー・スケールで作り、Cメジャーの雰囲気を保つこともできます。)
ジャズ・スタンダード曲
aaba フォームの曲をピック・アップしてみました!
- A列車で行こう(Take the "A" Train)music by Billy Strayhorn
- イン・ア・センチメンタル・ムード(In a Sentimental Mood)music by Miot Gabler
- マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ(My One and Only Love)music by Guy Wood
- アリス・イン・ワンダーランド(Alice in Wonderland)music by Sammy Fain
- インプレッション(Impressions)music by John Coltrane
などなど、たくさんあるので探してみてください!
アリス・イン・ワンダーランドは16小節で1セクションのaaba です。そのほかは8小節で1セクションです。
イン・ア・センチメンタル・ムードとマイ・ワン・アンド・オンリー・ラブはb セクションは転調しています。
インプレッションはモードの曲で、b セクションはメロディーごと半音上に転調しています。
まとめ
今回はaaba ソング・フォームでした。
aセクションは変化すると、a'や a" と考えることができます。
b セクションは転調すると、a セクションと対比することができ、『セクションが変わった!』と聞きとりやすくなります。
とくに転調する必要はありませんが、聞いていてあまりにもa セクションとb セクションが似ていると、セクションが変わったように聞こえなくなります。
またあまりにも変えてしまうと、曲としての一貫性がなくなるのでバランスは大切です。
最後まで読んでくださりありがとうございました✨