こんにちは🍀枡田咲子です😃
メロディーの作るヒント其の1に引き続き、其の2では、
『調性を持たないメロディー』
についてみていきましょう!
前回の調性を出すメロディーについてはこちらをご覧ください。
調性を出さないメロディー1
『調性を出さない』ということは、まずその楽曲のキー(調)のダイアトニック・スケールの第3音がメロディーに入っていないということです。
第3音がメロディーに入っていないことで、メジャー・キー(長調)なのかマイナー・キー(短調)なのかのが明確ではなくります。
Cメジャーの曲で、このメロディーの場合↓↓↓
ダイアトニック・スケール(この場合 Cメジャー・スケール)の第3音(E)がメロディーに入っていません。
つまり、Cメジャーという調性が出ていないメロディーということになります。
1. メロディーとトニック(C)のみのデモ。
このように調性が出ないメロディーは、コード進行で調性を出すことで楽曲のキーを明確にしていきます。
2. メロディーとコード
メロディーに調性がない、第3音が入っていないということは、同主調のメロディーとして使える可能性があります。
このように同主調で使えるメロディーにする場合のポイントは、
- ダイアトニック・スケールの第3音は省く
- 第6音と第7音はメロディック・マイナー(上行形)のフレーズにしておく
- 第7音は導音として扱う
です!
マイナー・キーのメロディーでは、ナチュラル/ハーモニック/メロディック・マイナー・スケールを使うので、第3音がなくても第6音や第7音(とくに♭6と♭7)で調性を出すメロディーを作ることができます。
完全に調性を出さないメロディー2
完全に調性を出さないメロディーにするためには、その楽曲のキー(調)のダイアトニック・スケールの第3音・第6音・第7音をメロディーには使いません。
このメロディーは全く調性が出ていません。メロディーとキーのトニックだけで聞くとよくわかります。
1. メロディーとトニック(C)のみのデモ。(2回繰返してます)
このようなメロディーは、コードがないと調性を出すことができません。
【Cメジャーのコード進行をつけた例】
【Cマイナーのコード進行をつけた例】
調性がないメロディーは、コードがつくことで、メジャー・キーやマイナー・キーとして聞き取ることができます。
調性がないメロディーは、調性あるメロディーと比べるとメロディーでの主張(存在感)が少し薄いかもしれません。
でも、リズミックなフレーズにしやすかったり、色々なコードを置きやすいというメリットもあります!
モーダル・インターチェンジ・コード(借用コード)を使ったコード進行にはしやすいのもポイントです!
まとめ
調性を出さないメロディーを作るときのポイントは、
- ダイアトニック・スケールの第3音を入れない
- ダイアトニック・ハーモニック/メロディック・マイナー・スケールの第6音(♭6)を入れない
- ダイアトニック・ナチュラル・マイナー・スケールの第7音(♭7)を入れない
ことです。
つまり、ダイアトニック・スケール(メジャーでもマイナーでも)の、
- トニック(主音)、第2音、第4音、第5音
この4音のみを使うと、確実に調性のないメロディーができます。
調性がないメロディーは、メロディーの印象が薄くなりがちなので、
- メロディーをリズミックにすること
- コード進行で印象を与えること
が必要かもしれません。
ただしメロディーがとてもシンプルなので、覚えやすいメロディーになったり、色々なコードが使えるといったメリットもたくさんあります!
メロディーはほんとに限りなく、ここでは一例の紹介でしたが、皆様のご参考になればうれしいです。
最後まで読んでくださりありがとうございます✨