こんにちは🍀枡田咲子です😃
楽譜作成ソフト「Finale」のサービスが終了ということで、今まで作った楽譜(データ)はどうする?
今回は以下の2点について考えてみました。
- ファイルの保存について
- どの楽譜をどのファイル形式で保存するか
実際は皆様それぞれ使用状況など異なるので、どれが正解というわけではありませんが、私個人の考え方をまとめてみました。
それではみていきましょう!
もくじ
Finale ファイルの保存について
Finale のファイル形式(.mus や .musx)では、他の楽譜作成ソフト(Dorico や Sibeliusなど)でファイルを開くことができません。
他の楽譜作成ソフトでも読み込める「MusicXML」ファイルに保存しておくことがおすすめです。
方法1:MusicMXL ファイルを作成
① Finale ファイルを開きます。
古いファイルの場合、「ファイルをアップデートしますか?」というポップアップが表示されることがありますが、その場合は「Yes」を選択して進めてください。
② 楽譜が開いたら、メニューの「ファイル」→「エクスポート」→「MusicXML」をクリックすると、MusicXMLファイル(.mxl)を作成できます。
補足:MusicXMLファイルはFinaleでも開くことが可能です。私の場合、当分編集する予定のないMusicXML変換済みのFinaleファイルはデータ整理のため削除することが多いです。(これは推奨ではありませんのでご注意ください。)
方法2:Finale 専用PC を用意する
Finaleのサポートは終了しましたが、ソフト自体が使えなくなるわけではありません。
PCやMacのOSをアップグレードせず、Finaleが使える環境を維持することで、これまで通り楽譜の作成や編集が可能です。
特に楽譜データが大量にある場合などは、すぐに移行するのが難しいため有効な手段といえます。
ただし、この方法には注意点もあります。専用PCやMacに不具合が発生するリスクもあるので、バックアップなどでデータ保存を考慮することが重要です。重要なファイルはMusicXMLファイルに変換しておくことがおすすめです。
どの楽譜どのファイル形式で保存するか
私は個人としては、たくさん Finaleで楽譜作成をしている方だと思います。20年以上使ってます。。。
数えきれない Finaleファイルがあり、全てのファイルを MusicXMLファイル に変換するのは手間がかかりすぎるので、
- どのファイルをMusicXMLファイル に変換ておくべきか
- PDF ファイル(または紙に印刷)でのみ保存
について考えてみました。
MusicXMLファイル に変換しておくべきファイル
あくまでも私の場合ですが、
- スコア(ビッグ・バンドなどパート譜まで作成した楽譜)
- 編集する予定があるファイル
は、 MusicXMLファイル に変換しておくのが無難だと考えています。
かなり昔に作ったビッグ・バンド・スコアは、パート譜まで個別のファイルができているものまで出てきました😱
このようなファイルについてですが、よくみてみると、この状態(2005年に作成)で、その後は一度も開いていないということになります。つまり修正していない、または使っていないということです。
このようなファイルに関しては、
- スコアや全てのパート譜 PDF ファイルで保存されている、または印刷されている
以上であれば、念のためスコアのみを MusicXMLに変換することにしました。
そしてMusicXMLへの変換した楽譜でも、PDFファイルに保存は必ずしておきましょう!!PDFがあれば、楽譜の内容や情報は必ず手元に残ります。
PDF ファイル(または紙に印刷)でのみ保存
PDFファイルの保存は、みなさま大体作成されていると思うので、手間がかからない方法です。
私の場合、以下のような楽譜についてはPDFファイルで保存(と紙に印刷して保存)することにしました。(MusicXMLへの変換は諦めています)。
- 長い間編集されていないリードシートなど
- 編集する予定がなさそうな楽譜
- この曲なんだっけ?みたいな曖昧なファイル
PDFファイルは楽譜の編集はできませんが、手書きで少し書き込みをする程度であれば可能です。つまり、演奏時に「読めればOK」というレベルであれば、PDF保存でも大きな問題にはならないと考えています。
もちろん、「もしかしたら使うかも」と考えることもありますが、新しい楽譜作成ソフトで短時間で作り直せそうなものについては、PDFファイルがあれば十分だと思うことにしています。
また私の場合、特に古い楽譜を再利用するとき、綺麗に浄書したくなることが多いです。MusicXMLファイルは他の楽譜作成ソフトでも読み込みが可能ですが、レイアウトやフォントが崩れることがあるため、シンプルな楽譜であれば新しいソフトで一から作り直す方が早いのでは?と思っています。
まとめ
結果として、とにかく、まず絶対は、PDFファイルに保存です!!楽譜の編集などはさておき、何を作ったのか(レイアウトを含めて)がわかります。
そして、
❶ もっとも安心なファイル保存方法
「MusicXMLファイルに変換」です。
他の楽譜作成ソフトで編集が可能になりますが、フォントやレイアウトが崩れる場合がある点には注意が必要です。
❷ 一時的に有効な方法
「Finaleが使用可能なOSのPCやMacで維持する」です。
楽譜が大量にありファイル変換に時間がかかる場合や、すぐに他のソフトへの移行が難しい方には有効です。ただし、PCやMacのOSのアップグレードができなくなることや、PC・Macに不具合が発生するリスクがある点には注意が必要です。
❸ 私がMusicXMLファイルに変換しているファイル
- 編集する可能性が高い楽譜
- 編集するときに大変そうな楽譜(スコアや、ページ数が多い楽譜)
- 販売楽譜
❹ PDFファイル(または紙に印刷)でのみ保存しているファイル
- 編集する予定がなく、長い間開いていない楽譜
- 内容があやふやでよくわからない楽譜
以上で、私なりに折り合いをつけていますが、それでもまだファイルの保存や確認は
終わっていません。
これはあくまで私個人の方法ですので、のちに「しまった」と思うことがあるかもしれません。どうか皆様もそれぞれの判断で、慎重にファイルの保存を行ってください🙇♀️
最後まで読んでくださりありがとうございます✨