こんにちは🍀枡田咲子です😃
前回は、コード1つにつき1つの5パート・スプレッド・ボイシングを作る方法ででした。
今回はそれにリズムをつけてアレンジします。リズムをつけるときの注意点と合わせて例をみていきましょう。
トップ・ノートをメロディーと同じにした場合と、違う音を選んだ場合とで考えていきましょう。
いつもながら『実際に演奏することが前提』で、個人的見解をお伝えしていきます!
スプレッド・ボイシングの作り方はこちらをご覧ください。
メロディーと同じ音をトップ・ノートにしたボイシングにリズムをつける
前回の例で、メロディーとボイシングのトップ・ノートを同じに5パート・スプレッド・ボイシングです。
今回はこのバックグラウンドにリズムを付けてみましょう。
【ポイント】
1小節目:裏白に入れるとリズミックになります。
2小節目:メロディーにあわせたリズムにしました。場合によってメロディーと違う音になりますが、不協にならなければOKです。メロディーに合わせてボイシングのトップ・ノートを変えてもよいと思います。
3小節目:メロディーが伸びているところに音を埋める感じになります。
ちなみに1オクターブ下のメロディーも同じです↓↓↓
リズムを入れるタイミングによって、メロディーと不協になることがります。
メロディーとボイシングのトップ・ノートが短2度または短9度の音程を作ると不協になります。
このような場合はボイシングのトップ・ノートを変えるか、リズムを入れるタイミングを変えるかで不協は解決します!
メロディーと異なる音をトップ・ノートにしたボイシングでリズムをつける
メロディーと違う音をトップ・ノートにした場合でも、メロディーとボイシングのトップ・ノートが不協にならいように音やリズムを選びます。
前回の例で、メロディーとボイシングのトップ・ノートを違う音にした5パート・スプレッド・ボイシングです。
では、このバックグラウンドにリズムを付けてみましょう。
【ポイント】
1小節目:裏白に入れるとリズミックになります。
2小節目:メロディーにあわせたリズムにしました。場合によってメロディーと同じ音になりますが、同じ音は問題なくOKです。もちろんメロディーと異なるトップ・ノートに変えてボイシングしてもよいと思います。
3小節目:メロディーが伸びているところに音を埋める感じになります。
ブラスヒットのような感じです。とてもリズミックです。
これも前回の例で、メロディーが低いメロディーときです。そしてメロディーとボイシングのトップ・ノートを違う音にした5パート・スプレッド・ボイシングです。
ではこちらも、リズムを付けてみましょう。
【ポイント】
1小節目:メロディーが伸びているところに音を埋める感じになります。
2小節目:メロディーが動いているので、あえて全音符で伸ばしたままにしました。とくにメロディーが低めで動いているときは、バック・グラウンドのリズミックはシンプルな方がスッキリ聞こえると思います。
3小節目:メロディーが伸びているところに音を埋める感じになります。
バックグラウンドだけ聞くと、リズミックにしてしまいがちですが注意です!
以下の例は、なんだかにぎやかそうでリズミック!音の不協もなし!と一見良さそうに見えますが、、、
実はちょっとした落とし穴が、、、
メロディーとバックグラウンドのリズムのタイミングがバラバラです。(赤矢印がメロディー、青矢印がバックグラウンドが鳴るタイミングです。)
こうなると Too Busy!! ごちゃっと聞こえるだけになってしまうので気をつけてください!
この例はわかりやすく全てずらしています。少しでもずれたらダメというわけではなく、ケース・バイ・ケースなところがあります。。。アレンジが忙しく聞こえたり、メロディーがはっきりしないときは、バックグラウンドとリズムのタイミングが合っていないかもしれないので、チェックしてみてください。
まとめ
メロディーのうしろで鳴るバックグランド(5パート・スプレッド・ボイシング)にリズムをつける方法でした。
リズムをつけるポイントは、
- メロディーと同じタイミングで鳴らす
- メロディーが伸びている(または休み)のところに音を埋めるようにリズムを入れる
というところです。
ボイシングのトップ・ノートについては、メロディーと不協にならない音でコード・トーンかそのテンションを選びます。
楽曲やアレンジによってリズミックにするかどうかも変わってくるので、色々な可能性が考えられますね!
簡単ではありましたが、リズムをつける方法でした。これは 4 way クローズドやオープン・ボイシングで作ったバックグラウンドでも同じ要領でできるので試してみてくださいね。
最後まで読んでくださりありがとうございました✨