シンコペーションとアンティシペーションの違いとは?

シンコペーションとアンティシペーションの違いとは?

こんにちは。枡田咲子です。

「シンコペーション」と「アンティシペイション」、音楽を演奏したり作曲したりしていると、よく耳にする言葉です。

どちらもリズムに関する言葉ですが、その意味は似ているようで異なります。

今回はこの2つの違いを譜例と一緒にみていきましょう。

シンコペーション

シンコペーション(syncopation)は、日本語では「切分音」と呼ばれることもあります。

通常、アクセントは強拍に感じます。

その強拍にあるはずのアクセントを、あえて弱拍(裏拍)にずらして、弱拍(裏拍)にアクセントを感じるようさせることをシンコペーションといいます。

シンコペーションすることで、リズムに躍動感や意外性を生み出すことができます。

譜例の裏拍にある音を見てみましょう。

  • 1小節目の2拍目裏の音は、短い音符なのでアクセントは感じません。(シンコペーションではありません。)
  • 2小節目の1拍目裏の音は、長い音符のためアクセントを感じます。(シンコペーションといえます。)

アンティシペーション

アンティシペーション(anticipation)は「先取音」とも呼ばれます。

音を少し早めに(先行させて)演奏することをアンティシペーションといいます。

まず下記、譜例①を見てみましょう。

譜例①は4分音符と2分音符のシンプルなリズムです。

1小節目の2分音符と、2小節目1拍目の4分音符をアンテシペーション(先行)させたのが譜例②です。

アンティシペーション(音を先行)することで、曲に推進力や緊張感を与えることができ、音楽が前に進む感覚を強調できます。

まとめ

  • シンコペーション:アクセントを「ずらす」こと
  • アンティシペイション:音を「先取り」すること

アンティシペーションすると、シンコペーションのようにアクセントがズレることが多く、同じリズムになることもあります。

どちらもリズムに動きを加えるテクニックで、少し感覚が異なるのでまずは区別して理解すると演奏や作曲に役立ちます。

さいごまで読んでくださりありがとうございました。

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