
こんにちは。枡田咲子です!
Finaleで作ったビッグ・バンド譜(MusicXML)をDoricoで開いて浄書(修正)していきます。
今回は、休みのパートに表示されるコードについて。
コードを表示させたい箇所に表示する方法について解説します。
【Befor】必要ないところにコードネームが表示
【After】必要なところにコードネームを表示
【解説内容】
- スラッシュ領域にコードネームを表示(ソリストにコードを表示)
- コード記号領域を作成(コードを表示する領域の作成)
どのプレーヤーにコードを表示させるかは、Dorico のビッグバンドのテンプートでも設定が必要です。ビッグバンド楽譜に限らず、スコアを作る方は必見の内容です!
スラッシュ領域にコードネームを表示
スラッシュ領域のみにコードが表示されます。ソリスト(アドリブをするプレーヤー)に有効です。設定モード
から行います。
1. コードネの表示設定を行うプレーヤーを選択します。(例:ソリストのTrombobe 1 )
2. 左下にある「プレーヤー設定 […]」 → コード記号 → コード記号領域とスラッシュ領域に表示を選択
3. スラッシュ領域にのみコードネームが表示されます。
リズムセクションは常にコードを表示するアレンジの場合は、ここで完了です。もちろんパート譜にも適用されています!
ソロプレーヤーに参考フレーズなどを記譜している場合は、コード記号領域を作成します。
プロパティパネルで、コード記号を選択して非表示にすることができます。
一時的な使用には便利かもしれませんが、パート譜には適用されないので気をつけましょう!
コード記号領域を作成
リズムセクションなどで、コードネームを部分的に表示・非表示にする場合は、コード記号領域を作成します。
設定手順1
1. 設定モードで、コードネームを表示するプレーヤー(例:Guitar, Piano, Bass)を選択。
2.「プレーヤー設定」 → 「コード記号」 → 「コード記号領域とスラッシュ領域に表示」を選択。
3. スラッシュ領域にはコードネームが表示されますが、音符の部分には非表示になります。
※ もし「コード記号領域とスラッシュ領域に表示」を選択した際に、もともとあったコードが全て消えてしまっても、これは非表示になっているだけなので、コード記号領域を作成すると再び表示されます。
設定手順2:コード記号領域を作成
1. コードを表示させたい小節を選択
2. メニュー「編集」→ コード記号領域を作成
これで必要なところにのみコードを表示できます。もちろんパート譜にも適用されます!
【コード領域の調整方法】
- コード記号領域を広げたり狭くしたりするには、両端の赤丸をクリック&ドラッグで調整
- 削除する場合は、領域のバーをクリックしてDeleteキーで削除
- ガイドを非表示にする場合は、メニュー「ビュー」から「コード記号領域を強調」のチェックを外す
まとめ
- コードネームの表示設定は設定モードから選択できる。
- スラッシュ記号とコード記号領域を活用すると、必要な場所にコードを表示可能。
- リズムスラッシュ(符頭付きスラッシュ)は音符扱いのため、コード記号領域を作成してコードを表示させる。
コード領域の作成は Finale ユーザーとしては面倒のようですが、1パート入力すればどのパートにもリンクするので、修正の時は特に便利です!
最後まで読んでいただきありがとうございました✨