ジャズ・ブルース・フォーム(メジャー)【No.1 基本のコード進行】

こんにちは🍃枡田咲子です😃

ブルース・フォームについて!

ブルースといえば、12小節で3コードの・・・というイメージがありますが、ここでは作曲の観点からジャズ・ブルース・フォームについてみていきましょう。

考え方は大きく分けて2つ、

  • ハーモニック・フォーム(ハーモニーを考える)
  • メロディック・フォーム(メロディーを考える)

です。

今回は『ハーモニック・フォーム』で、メジャーのジャズ・ブルースの基本についてみていきましょう。

ハーモニーとは和声、つまりコード進行についてです!

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ブルース:基本のコード進行(メジャー)

まずブルースの基本は、小節数は12小節です。
3コードのブルースと言われている通り、トニック(I7)、サブドミナント(IV7)、ドミナン(V7)のみで構成されます。
6-1 ブルース.001
これは基本の3コードのブルースです。ジャズ・ブルースはこれを基にジャズらしいコード進行(ドミナント・レゾリューションや II-V進行)を使って発展させます。

ジャズ・ブルース:コード進行(メジャー)

基本のブルースのコード進行の考え方は、1〜4小節:トニック、5〜6小節:サブドミナント、7〜8小節:トニック、9〜10小節(ドミナント)、11〜12小節(トニック)です。(基本のブルースでは10小節目にはサブドミナント(IV7)を使います。)

6-1 ブルース.002

これを基本にまずは、9〜10小節(ドミナント)から11〜12小節(トニック)の終止を、ジャズらしい II-V進行の終止にします。
6-1 ブルース.003
2小節目に サブドミナント(IV7) を入れると、コード進行に動きを出すことができ(入れなくてもよい)、6小節目にサブドミナントの変化系として #IVdim7 を入れることもできます。(IV7のルートを半音上げたコードが#IVdim7です。)

そして、5小節目のサブドミナント(IV7)をターゲット・コードにしてドミナント・レゾリューションする II-V進行を*4小節目に入れることができます。(入れなくてもよい。)

9小節目の IIm7 をターゲット・コードにしてドミナント・レゾリューションする セカンダリー・ドミナント(V7/II)を入れたり、その*II-V進行を8小節目には入れます。(ここはジャズらしい響きにするため、セカンダリー・ドミナントを使います。)

6-1 ブルース.004

4小節目:C7は弱拍にくるため、I7 ではなく V7/IV のセカンダリ・ドミナントに聞こえます。
こちらの記事をご参考ください。→エクステンディド・ドミナント【No.7コード進行】

II-V進行(8小節目)は、IIIm7(♭5)- V7/II (Em7(♭5)- A7)でもOKです。IIIm7(♭5)の(♭5)がブルージーな響きになります。

まとめ

今回は基本のブルース(メジャー)のハーモニック・フォームでした。

【ジャズ・ブルース(メジャー):よくあるコード進行】

I7 (IV7) I7 ・/・
IV7 (#IVdim7) I7 V7/II
IIm7 V7 I7 (IIm7           V7           )
4小節目に Related IIm7 - V7/IV をいれることもできます。ここは II-V進行するとセカンダリー・ドミナントの存在感がでて進行する響きが強くなります。
8小節目は IIIm7(またはIIIm7(♭5))- V7/II  にすると、強いコード進行感が得られます。
また、セカンダリ・ドミナントは代理コードに変えることもできたり、ジャズ・ブルースのコード進行は色々考えることができます。裏コードはどうやって使うの?【コード進行分析】

ということで今回は基本、次回はジャズ・ブルース(メジャー)応用についてを考えたいと思います!

最後まで読んでくださりありがとうございました✨

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