こんにちは🌷枡田咲子です😃
このたび、
というプロジェクトに参加させていただき楽曲提供しました。
ここ最近の問題で、ジャズ・バンド(ビッグ・バンド)でパートが足りない、、、という問題が起きています。
少子化、そしてコロナの影響もあってか部員が減り、、、そしてパートが足りない。
つまり演奏できる曲が限られてしまったり、演奏しても歯抜けのようになって聞こえてしまったり、楽しいはずの音楽がなんだかモヤっとしてしまったり、、、
アレンジャーとしてどうにか良い方法はないのかな?とは思いつつ、、、
というところに、このプロジェクト『ちいだか 〜小さな吹奏楽だからできること〜』 の立案者でありこの本の著者でもある黒坂洋介氏にお声をかけていただきました。
また吹奏楽部を全国トップレベルに育て上げられる指導者の都賀城太郎先生とご考案されたプロジェクトはとても興味深く参加させていただく次第になりました。
吹奏楽とは少し距離のあるとところにいた私ですが、吹奏楽について、またその現状についてはあまり知るところではありませんでしたが、部員が減りパートが足りなくなるというャズ・バンドでも起きている問題は同じのようでした。
私は楽曲提供で1曲書き下ろしたスコアが、この『ちいだか 〜小さな吹奏楽だからできること〜』のに掲載されております。
”ちいだか”の考え方や創造力を鍛えることに着目している点は、教育の立場から言うとこれからの音楽の発展においては重要なことだと思いました。
音楽祭やジャズ・フェスティバルを制作される黒坂氏と都賀先生の対談はとても興味深いです。
また吹奏楽だけでなくジャズ・バンドにおいても同じことが言えると思うので、バンドをご指導される先生方や学生さんにも是非ご一読してもらえればと思います。
今回は、”ちいだかの”考え方と楽曲についてをコンポーザーそしてアレンジャー目線で少し書いてみようと思います。
ちいだかの考え方
基本的な考え方を聞いたとき『素晴らしい!』と思いました。
というのも、最低限の人数(パート)で演奏できることを目的とするところが何よりの魅力だと思います。
ちいだかでは、
- 最小5名で演奏できる(4パート+ パーカッション)
ということで楽譜を用意しています。
実は4パートあればサウンドするんですよ!だって3和音で3パート、4和音で4パートなんでwww
ジャズでいえば、4和音=セブンス・コードです。テンションをたくさん使うとなるとちょっと厳しいですけど、とくに大きな問題は起こりません。
少人数はごまかしがきかないので、プレイヤー(アレンジャーも)まさに腕のみせどころ!?完成したときの充実感は大きいはず!!
そしてもう一つのポイントは、
- 楽器編成を問わない
というところです!
つまり、トランペット一人足りないんだけど、、、みたいなことを気にしなくてよいということです。
パート譜は、C、 E♭、 B♭、Fを各パート用意することで、どの楽器でもどのパートでも演奏できるようになっています。
だたし楽器ごとに音域が違うので、記譜からオクターブ上げたり下げたりの調整は臨機応援に対応していただくことになっております。
このことがデメリットのようにも思えますが、パート譜の種類が減り間違った譜面を見ずにすむ(混乱しにくくなる)といった点がメリットです。
ここまではおおまかな基本方針だけですが、詳細については下記のリンクからご覧いただけます。
楽曲について
創造性
今回は楽曲制作をすることになりましたが、吹奏楽だとビッグ・バンドと違ってどんな曲にすればよいのかな、、、と若干ビビッてました。。。
ところが、
”ちいだか”では『創造力』というところも目的の1つとしているとのことで、楽曲には『フリー・パフォーマンス(自由演奏)』のセクションが組み込まれます。
これは”ちいだか”ならではの楽曲だと思います!
ただただ書かれた音符を演奏するのではなく、各バンドの個性を活かした各バンドの楽曲に仕上げていきます。
でもいきなり、ご自由にどうぞ、、、なんて言われても何をすれば良いのか?ということでナビゲーションのコード譜を用意していますのでご心配なく!
アドリブって?
ジャズだとアドリブ(即興演奏)がメインになるところがありますが、『アドリブって何したらいいかわからない』ってよく聞かれます。
クラシックから始めた私もジャズを始めた当初、アドリブって何?くらい謎のものでした。
そして聞いても『慣れたら大丈夫』みたいな曖昧な答えに『慣れってなんやねん』とツッこんでみたくなったり。
でも今思えば『深く考えなくてOK』ってことで良かったのではないかと思います。
アドリブに間違いはなくって、ただそのフレーズが気に入るか気に入らないかだけのことのように思います。
今でも気に入るフレーズは出てくるとき出てこないとき色々で、だってアドリブなんで(笑)
アドリブの練習はまず、ピアノならコードを左手で鳴らして右手でそのコードをばらしたりスケールで繋いでみたりしながら好きな音を探す、くらいから初めてみてはどうでしょうか?
ピアノじゃない場合は、コードは鳴らせませんが同じくスケールで繋いでみたりでよいと思います。
こんな練習方法も!
コードは1つずつテンポ関係なく、例えばコード進行(C, Fmaj7, Dm7, G7)があったとしたら、まずはCのコードだけでドミソをばらばらにしたり(ドソミミソド...とか)、ドとミの間にレを入れてスケールにしてみたり(ドソミレドソ...とか)、音遊びする感覚で良いと思います。Cが飽きたら次のコード、慣れてきたらテンポを一定にコード進行通りにアドリブする。なんて方法でもよいと思います
楽曲案についての詳細も下記のリンクからご覧いただけます。
まとめ
吹奏楽での部員減やパートが足りない問題だけでなく、音楽教育も重視したこの取り組みに楽曲制作として参加させていただきました。
スコアには、リード・シート的なコード付きのメロディー譜もついてますので、吹奏楽だけでなくジャズ・バンドでも演奏していただける楽曲だと思います。
今回は初の試みということもあり、楽曲もまだまだ発展の余地ありといったところかもしれません。
このスコアはナビのようなもので、それぞれのバンドのカラーが出るような楽曲に仕上げてもらえると嬉しいです!
最後まで読んでくださりありがとうございました✨