Doricoでコードネームを必要なパートに表示する方法|ビッグバンド譜修正【No.5】

こんにちは。枡田咲子です!

Finaleで作ったビッグ・バンド譜(MusicXML)をDoricoで開いて浄書(修正)していきます。

今回は、休みのパートに表示されるコードについて。

コードを表示させたい箇所に表示する方法について解説します。

【Befor】必要ないところにコードネームが表示

【After】必要なところにコードネームを表示

 

【解説内容】

  • スラッシュ領域にコードネームを表示(ソリストにコードを表示)
  • コード記号領域を作成(コードを表示する領域の作成)

どのプレーヤーにコードを表示させるかは、Dorico のビッグバンドのテンプートでも設定が必要です。ビッグバンド楽譜に限らず、スコアを作る方は必見の内容です!

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スラッシュ領域にコードネームを表示

スラッシュ領域のみにコードが表示されます。ソリスト(アドリブをするプレーヤー)に有効です。設定モード

から行います。

1. コードネの表示設定を行うプレーヤーを選択します。(例:ソリストのTrombobe 1 )

2. 左下にある「プレーヤー設定 […]」 → コード記号   コード記号領域とスラッシュ領域に表示を選択

 

3. スラッシュ領域にのみコードネームが表示されます。

 

リズムセクションは常にコードを表示するアレンジの場合は、ここで完了です。もちろんパート譜にも適用されています!

ソロプレーヤーに参考フレーズなどを記譜している場合は、コード記号領域を作成します。

コードネーム非表示について

プロパティパネルで、コード記号を選択して非表示にすることができます。

一時的な使用には便利かもしれませんが、パート譜には適用されないので気をつけましょう!

コード記号領域を作成

リズムセクションなどで、コードネームを部分的に表示・非表示にする場合は、コード記号領域を作成します。

設定手順1

1. 設定モードで、コードネームを表示するプレーヤー(例:Guitar, Piano, Bass)を選択。

2.「プレーヤー設定」 → 「コード記号」 → 「コード記号領域とスラッシュ領域に表示」を選択。

3. スラッシュ領域にはコードネームが表示されますが、音符の部分には非表示になります。

 

※ もし「コード記号領域とスラッシュ領域に表示」を選択した際に、もともとあったコードが全て消えてしまっても、これは非表示になっているだけなので、コード記号領域を作成すると再び表示されます。

設定手順2:コード記号領域を作成

1. コードを表示させたい小節を選択

2. メニュー「編集」  コード記号領域を作成

 

これで必要なところにのみコードを表示できます。もちろんパート譜にも適用されます!

 

【コード領域の調整方法】

  • コード記号領域を広げたり狭くしたりするには、両端の赤丸をクリック&ドラッグで調整
  • 削除する場合は、領域のバーをクリックしてDeleteキーで削除
  • ガイドを非表示にする場合は、メニュー「ビュー」から「コード記号領域を強調」のチェックを外す

まとめ

  • コードネームの表示設定は設定モードから選択できる。
  • スラッシュ記号コード記号領域を活用すると、必要な場所にコードを表示可能。
  • リズムスラッシュ(符頭付きスラッシュ)は音符扱いのため、コード記号領域を作成してコードを表示させる。

コード領域の作成は Finale ユーザーとしては面倒のようですが、1パート入力すればどのパートにもリンクするので、修正の時は特に便利です!

最後まで読んでいただきありがとうございました✨

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