スラッシュとリズム・スラッシュ【ビッグバンド譜を書くために No.1】

こんにちは🍀枡田咲子です😃

ビッグ・バンド譜を作るために、基本的な楽譜の書き方についてです。

楽譜には、

  • 音符
  • アーティキュレーション(アクセントやスタッカートなど)
  • ダイナミクス(強弱記号)
  • コード・ネーム

などを表記します。って当たり前のことですよね。。。

ビッグ・バンド譜などスコアを作るとき、とくにリズム・セクションでは楽譜を読みやすくするために、

  • スラッシュ記号
  • リズム・スラッシュ記号

を使って読みやすい楽譜を作ります。

今回はスラッシュ記号とリズムスラッシュ記号についてとその使い方についてみていきましょう!

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スラッシュ記号

ビッグ・バンド譜などでリズム・セクションの役割は主に伴奏です。

伴奏は部分はスラッシュ記号(以下:スラッシュ)を使って楽譜を簡略化して作ります。

スラッシュは、何を弾くかプレイヤーにおまかせするもので、プレイヤー側からすると読譜が楽になりプレイヤー自身の良さを出すことができます。

スラッシュは斜め線の記号で、1拍の音符単位の分で書き記します。

【例1】4/4拍子の場合

【例2】3/4拍子の場合

でもこのままでは何を演奏すれば良いのか???

となってしまうので、コード楽器であればスラッシュの上に必ずコード・ネームを表記します。

*テンションが必要な場合は、テンションも表記します。

*ドラムはコード楽器ではないので、コード・ネームの記載は不要です。

楽譜例:ピアノ譜

スラッシュは主に伴奏のところで使います。

【例1】音符のみ場合

デモ音源をそのまま楽譜にするとこんな感じになってしまうかもしれません。

楽譜通りに弾こうと思うと難しく練習が必須となり、読譜は大変。。。

【例2】音符にコード・ネームをつけた場合

【例1】より多少読みやすくはなりますが、慣れたプレイヤーだと楽譜通りに演奏しない可能性が高いです。なぜって、コードを読む方が楽だからです。

楽譜に慣れてないプレイヤーだと楽譜通り演奏してくれますが、内容によっては確実に演奏できないことがあるかも。。。

【例3】スラッシュを使った場合

各プレイヤーに合った演奏ができるので効率的です!そして読みやすい!!

テンションはどうしても必要な場合のみに記載すれば良いので、そうでない場合はA7、G7、Cmaj7 でもOKです。

上記は【例1】の音符をそのままコード・ネームにしたのでテンション入りとしました。

【例4】音符を書く場合

初心者のための(コードがまだ慣れてない方でも)の楽譜を作るときは、『このコードはこんな音ですよ』くらいを記譜するとよいです。

もし余裕があったら『リズムは適当につけてね』といったサンプルで、コードに沿っていればボイシングも自由でOKという感じです。

*上記例はベースがいることを想定して、ルート音は省いたボイシングです。

スラッシュの1拍の音符単位については、こちらをご覧ください。

リズム・スラッシュ記号

リズム・スラッシュ記号(以下:リズム・スラッシュ)は、スラッシュを音符のように見立てた記号です。

黒い音符(4分音符や8分音符など)は、スラッシュに棒やはたをつけ、

白い音符(2分音符や全音符など)は、スラッシュを四角のような記号に変えて音符の長さを明確に楽譜を簡略化します。

リズム・スラッシュは、指定されたリズムでどの音を弾くかプレイヤーにおまかせしたものです。

スラッシュと同様で、コード楽器であればリズム・スラッシュの上には必ずコード・ネームを表記します。

 

リズム・スラッシュ記号の使い方の注意点

リズム・スラッシュは絶対にこのリズムが必要!というところで使いましょう。

例えば、はじめ2小節は伴奏だけど、最後の2小節は絶対にこのリズムという場合

このように伴奏部分はスラッシュ、絶対にこのリズム!というところにはリズムスラッシュを使います。

まとめ

スラッシュはどの音を演奏するかお任せするという記号です。

リズム・スラッシュはリズムだけ決まっていて、音はお任せするということになります。

お任せすると自分の予想を超えた演奏してくれることも多々あります!

プレイヤーの技量に合わせて演奏できるため、リハーサルの時間短縮にもなります。

ただし『どうしてもこの音でこのリズムが必要!』という場合は、音符で表記してくださいね。(例えば、イントロのピアノのパターンとか。)

各楽器の楽譜の作り方についていは追ってアップしていきます!

最後まで読んでくださいありがとうございました✨

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