こんにちは🍀枡田咲子です😃
メロディーがユニゾンができない!?
なんてことが、フレーズや使いたい楽器(音色)では多々あります。
ここでは『ビッグ・バンドで実際に演奏することが前提』でのアレンジ方法なので、各楽器の音域が重要になってきます。
今回は、こんな時はどうすれば?というお悩みのヒントになればなぁ〜という記事です。
例の楽譜(スコア)は全てコンサート・スコアで見やすくしています。
各楽器の音域についてはこちらをご覧ください。
ユニゾンができる時
例えば、このフレーズを参考に考えてみましょう。
このフレーズの音域に合う楽器はトランペットです。
アルト・サックスがぎりぎりOKという音域です。(赤丸の G音(ソ)が少し注意です。)
つまりユニゾンができる組み合わせは、以下の①〜③にの組み合わせになります。
① トランペットのみでユニゾン
譜例はTp.1〜4に記譜していますが、アレンジに応じて何管でユニゾンするか決めます。この音域なら4管もいらないかな。。。
② アルト・サックスでユニゾン
③ トランペットとアルト・サックスでユニゾン
譜例は、バランスが良さそうなアルト・サックス(1管)にトランペット(2管)にしましたが、実際何管使うかは曲のイメージやフレーズなどで決めていきます。
ユニゾンができないとき
オクターブ移動する
このフレーズを、『テナー・サックスやバリトン・サックスの音色のイメージ!』とか『トロンボーン・メロディーにしたい!』などというときは、フレーズをオクターブ下げることで解決します。
① テナー・サックスとバリトン・サックスでユニゾン
譜例はテナー・サックス(2管)とバリトン・サックス記譜していますが、アレンジに応じて何管でユニゾンするか決めてくださいね。
② トロンボーンでユニゾン
譜例は2管のユニゾンですが、こちらも何管にするかはフレーズや曲のイメージで決めます。
低い音域でのユニゾン・フレーズは、管が増えれば増えるほど重たい感じの響きになると思います。
③ テナー・サックス、バリトン・サックス、トロンボーンでユニゾン
譜例は、テナー・サックス(1管)、バリトン・サックス、トロンボーン(1管)にしました。こちらもどの楽器を何管使うかは曲のイメージやフレーズなどで決めていきます。
キー(調)を変える
どうしてもこのフレーズをテナー・サックスにしたいけど、オクターブ下げると低過ぎる。。。
『キー(調)を変える』です。
例えば、先ほどのフレーズを完全5度上げてテナー・サックスの良い音域(高め)に設定してみました。
キーは、CマイナーからFマイナーとなります。
これで解決!
と言いたですが、1つ大きな問題が!!
このフレーズだけ移調ですめば良いですが、前後のフレーズや曲全体のバランスを損ねる可能性もあります。
つまり曲全体のキーを変えることになる可能性が高いので注意してください。
まとめ
もしメロディーやフレーズを演奏してもらいたい楽器の音域に合わないとき、
そのメロディーをオクターブ上げたり下げたりすることで解決することが多いです。
どうしてもの時は、キーを変えることを検討してみましょう。
『始めのフレーズは絶対この楽器!』くらいの場合は、キーを変えても問題ないことも多いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました✨
Sakiko Masuda Jazz Orchestra 『心 ~Ko-Ko-Ro~』のメロディーでした。
このフレーズは、
- 1:53〜 T.Sax(1管)と Tp.(1管)のオクターブ・ユニゾン
- 2:02〜 Vo.と木管【A.Sax(1管)とT.Sax(1管)のオクターブ・ユニゾン】、金管【Tp.1(ミュート)、 Tp.2(オープン)のユニゾン】でした。(その他は、バックグラウンド)
もしよければ聴いてみてください!