モードって何?トーナルとモーダル・ハーモニー

こんにちは、枡田咲子です。
モードとは?
『教会旋法』や『ドリアン』『フリジアン』・・・音楽を勉強していると、そんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。
今回は、そもそも『モードの曲』とは一体どんなものなのか?
という基本について解説します。
モードを深く理解するためには、対照的な2つの考え方を知っておくのが近道です。
- トーナル・ハーモニー
- モーダル・ハーモニー
この2つの違いを整理しておくと、『モード』がどんな役割を果たしているのか、どのようにモードの響きを出せばいよいのか、驚くほどスッキリ見えてきます。
それでは、さっそく見ていきましょう!
※この記事では、ポピュラー音楽やジャズ理論に基づいた解釈となります。
トーナル・ハーモニーとは
楽曲には通常、キー(調)があります。
最も馴染み深いものといえば、以下の2つです。
- メジャー・キー
- マイナー・キー
それでは『トーナル・ハーモニー』とは、何を指すのでしょうか?
- トーナル(英:tonal):『調性』などの意味を持つ言葉
- ハーモニー(英:harmony):和声
つまり、直訳すると『調性を持つ和声』ということになります。
『調性を持つ』ってどういうこと?
楽曲にはコード進行があり、そのコードからボイシングし、ハーモニーを作ります。(ハーモニーは横の流れ(対位法)をイメージするとわかりやすいです。)
トーナル・ハーモニーの最大の特徴は、
- それぞれのダイアトニック・コードにファンクション(機能)であること
- ドミナント・レゾリューション(ドミナントの解決)すること
です。
V7(ドミナント) → I (トニック) または Im(トニック・マイナー)、に進行することで、トニックに向かう強い響きが生まれます。
これが『メジャー感』や『マイナー感』といった明確な調性となります。
トーナル・ハーモーニーは、簡単に言うと『ファンクション型』
- トニック、トニック・マイナー
- サブドミナント、サブドミナント・マイナー
- ドミナント
に基づいた、解決(終止)感を重要視した、メジャー・キーやマイナー・キでのハーモニー(コード進行)の考え方です。
モーダル・ハーモニーとは
ドリアン、フリジアン、リディアン、、、などというスケール名を思い浮かべることができますが、
そもそもモードとは?
- モーダル(英:modal):旋法
- ハーモニー(英:harmony):和声
よく教会旋法(チャーチ・モード)と言いますが、ジャズやポピュラー音楽におけるモーダル・ハーモニーの考え方は、伝統的な教会旋法とは少し異なる場合もあります。(ここでは、ジャズ・ハーモニーの考え方で解説しています。)
それでは、旋法(モード)とは?
よく『メロディ(旋律)が動き回る』、『ある音階の主音の位置や音程の関係の相異なにより細かく分類した音列のこと』などと説明されますが、なんだか難しように感じてしまうかもしれません。
簡単に言うと、『特定のスケール(音列)からハーモニー(コード)を組み立てる』とイメージしてみてはでどうでしょうか?
モーダル・ハーモニーでは、
そのスケールの『特徴音』をハーモニー(コード進行)上で重要視します。そのスケール(モード)のカラーを出すといったイメージです。
つまり、トーナル・ハーモニーの『ダイアトニック・コードにファンクション(機能)を持つ』という概念がなくなります。(注意:トニック・ファンクションを除く)
つまり、『モーダル・ハーモニー』とは、
ある特定のスケールをもとに、そのスケールの特徴音を活かした響きを聴かせる、コード進行や考え方のことを言います。
【例:Cドリアン・モードの場合】
Cドリアン・スケールをもとに、『トニック・ファンクション(Im) 』と『ドリアンの特徴音(第6音)』を活かしてハーモニーを作ります。
まとめ
【トーナル・ハーモニー】
- メジャー・キー、マイナー・キーのこと
- ダイアトニック・コードにファンクション(機能)がある
- ドミナント・レゾリューション(解決)すること
【モーダル・ハーモニー】
- ドリアン、フリジアン、リディアン・スケールなどを使用する
- それぞれのスケールの『特徴音』を使用し、その色彩(モード)の響きにする
- ドミナント・レゾリューション(解決)しない
簡単に説明すると、以上がトーナル・ハーモニーとモーダル・ハーモニーについてです。
モーダル・ハーモニーについては、次回からよく使われるモードを一つずつ解説していきます。詳しくはそちらをご参考いただけると幸いです。
次回はよく使われる『リディアン・モード』について解説します。
最後まで読んでくださりありがとうございました。

