こんにちは🌸枡田咲子です😃
マイナー・キーでイントロのコード進行をもう少し考えてよう!ということで、
前回はメロディーの始まりがトニック・マイナー(Im, Im7)のコードの曲で、進行を考えていきましたが、やっぱり気になる!?
メロディーの始まりのコードがトニック・マイナー以外で始まる曲について考えてみましょう!
マイナーのトニックは、Im, Im7, Im6, Im(maj7) とありますが、ここでは定番の Im7 をトニック・マイナーとして解説していきます。
トニック・マイナー(Im7) 以外に向かうイントロ(基本編)
トニック以外から始まる曲でもなんと!!
前回の イントロのコード進行を作る【マイナー編 No.1】での作り方でOKです!
まずは、Cマイナー・キーの曲で、始めのセクション(メロディーが入る所)のコードが Fm7 (IVm7) から始まる例をみていきましょう。
このように、ターゲット・コードが Fm7 (IVm7) になります。(何のコードでも大丈夫です。)
① まずはイントロのターゲット・コードを設定します。
7小節目にトニックをおくことでキー(調)が安定します。
② ターゲット・コードに向かうコードを決めます。
イントロ6小節目目にはドミナント・レゾリューションするG7( V7)をおきます。(7小節目のトニックが安定します)
③ ここで考えるポイントが、8小節目です!
一番シンプルなのが、ここも Cm7 (トニック・マイナー)のままにします。7〜8小節目はトニックと同じコードにすることで、曲(メロディー)の始まりのコードが際立ちます。個人的には、これで十分だと思います!
その他のパターンとしては、もうお馴染みのドミナント・レゾリューションを使う方法です。
始まりのコードを予測させることができます。
もうひとつは、ダイアトニック・コード V7 を入れた偽終止の方法もあります。
8小節目に G7 (V7) を入れることで、曲(メロディー)の始まりのコードがトニック・マイナー(Cm7)なのでは?と予感させることができます。(偽終止)
④ この先は、どこから決めても問題ありません!
前回と少し違う例をご紹介してみます。
(1) 始まりのコードを決めます。(わかりやすい Cm7 (Im7) にしました。)
(2)強拍にあたる3小節目にコードをいれます。
(3) 強拍に5小節目にコードをいれます。
3と5小節目ともサブドミナント・マイナーのダイアトニック・コードを入れると安定感がでます。
トニック・マイナーのE♭maj7(♭IIImaj7)も安定感のあるコードで使いやすいですのですが、強拍(1, 3, 5, 7 小節目)におくとメジャー・サウンドが強く出ます。どこでも良いのですが、この例の場合だと4小節目くらいにおくとマイナー・フィールもしっかり保てます。
⑤ ④でおいたコードをターゲットとして、ドミナント・レゾリューションするドミナント7th・コードをおくこともできます。
- 2小節目のC7 は、ダイアトニック・コードFm7(IVm7)にドミナント・レゾリューションするセカンダリー・ドミナント(V7/IV)
- 4小節目のE♭7 は、ダイアトニック・コードA♭maj7(♭VImaj7)にドミナント・レゾリューションするセカンダリー・ドミナント(V7/♭VI)
と考えます。
3小節目や3小節目においたコードで、ドミナント・レゾリューションするコードも変わります。
色々なパターンができるので、聴きながら試してみましょう!
トニック(Im7) 以外に向かうイントロ(応用編)
(応用1)II-V 進行を使う
ドミナント・レゾリューションしているコードを II- V進行のVとして考えます。
2小節目のGm7 はナチュラル・マイナーのダイアトニック・コードVm7 で、5小節目のDm7(♭5)はハーモニック・マイナーまたはメロディック・マイナーのダイアトニック・コードIIm7(♭5)です。
(応用2)上記(応用1)の変化バージョン
2小節目をGm7(♭5)を使った II-V 進行にします。この場合はターゲットが Fm7 (IVm7) とマイナー・コードなので Related IIm7(♭5)を使ってもスムーズに聴こえます。
fa-hand-pointer-oポイント
2小節目をGm7(♭5)を使った II-V 進行にした場合、4小節目はE♭7がカッコよくなります!
どうしてか!?というと、
- E♭7にすると5小節目のDm7(♭5)へ半音進行のドミナント・レゾリューションすることとなり進行が強くなります。
- Gm7(♭5)の第5音( D♭)とE♭7の第7音(D♭)が、ダイアトニックではない音で共通している。ダイアトニックではない音が共通することで、統一感がでてスムーズに聴こえます。
この場合のE♭7のアナライズは。 IIm7(♭5)にドミナント・レゾリューションするセカンダリー・ドミナント A7 (V7/II)の代理コードとして考えます。
ということで、4小節目にA7をおいたり、以下のような II-V 進行を使ったコード進行も定番ですね!
まとめ
トニック・マイナーから始っても始まらなくても、コード進行と作り方は基本は同じです。
まずイントロの中で、この曲はどのキー(調)なのかがわかるコード進行を作ることが重要です。
やはりポイントは7〜8小節目となりますかね〜色々応用して試してみてくださいね🎶
最後まで読んでくださりありがとうございました✨