イントロのコード進行を作る【マイナー編 No.2】

こんにちは🌸枡田咲子です😃

マイナー・キーでイントロのコード進行をもう少し考えてよう!ということで、

前回はメロディーの始まりがトニック・マイナー(Im, Im7)のコードの曲で、進行を考えていきましたが、やっぱり気になる!?

メロディーの始まりのコードがトニック・マイナー以外で始まる曲について考えてみましょう!

マイナーのトニックは、Im, Im7, Im6, Im(maj7) とありますが、ここでは定番の Im7 をトニック・マイナーとして解説していきます。

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トニック・マイナー(Im7) 以外に向かうイントロ(基本編)

トニック以外から始まる曲でもなんと!!

前回の イントロのコード進行を作る【マイナー編 No.1】での作り方でOKです!

まずは、Cマイナー・キーの曲で、始めのセクション(メロディーが入る所)のコードが Fm7 (IVm7) から始まる例をみていきましょう。

2 マイナー( I以外へ進行)資料.001

このように、ターゲット・コードが Fm7 (IVm7) になります。(何のコードでも大丈夫です。)

① まずはイントロのターゲット・コードを設定します。

2 マイナー( I以外へ進行)資料.002

7小節目にトニックをおくことでキー(調)が安定します。

イントロ(8小節)の中でCマイナー・キーとなるコード進行を作ることが重要です。

② ターゲット・コードに向かうコードを決めます。

イントロ6小節目目にはドミナント・レゾリューションするG7( V7)をおきます。(7小節目のトニックが安定します)

2 マイナー( I以外へ進行)資料.003

③ ここで考えるポイントが、8小節目です!

一番シンプルなのが、ここも Cm7 (トニック・マイナー)のままにします。7〜8小節目はトニックと同じコードにすることで、曲(メロディー)の始まりのコードが際立ちます。個人的には、これで十分だと思います!

2 マイナー( I以外へ進行)資料.004

その他のパターンとしては、もうお馴染みのドミナント・レゾリューションを使う方法です。

始まりのコードを予測させることができます。

2 マイナー( I以外へ進行)資料.005

 

もうひとつは、ダイアトニック・コード V7 を入れた偽終止の方法もあります。

8小節目に G7 (V7) を入れることで、曲(メロディー)の始まりのコードがトニック・マイナー(Cm7)なのでは?と予感させることができます。(偽終止)

2 マイナー( I以外へ進行)資料.006

偽終止はいつもと違う雰囲気にはなりハマればかっこいよくなりますが、メロディーや曲調によっては合わないときもあります。その曲に最も合ったコードを探してみてください!
以下の例では、8小節目はCm7 (Im7) として解説していきます。

④ この先は、どこから決めても問題ありません!

前回と少し違う例をご紹介してみます。

(1) 始まりのコードを決めます。(わかりやすい Cm7 (Im7) にしました。)

(2)強拍にあたる3小節目にコードをいれます。

(3) 強拍に5小節目にコードをいれます。

2 マイナー( I以外へ進行)資料.007

3と5小節目ともサブドミナント・マイナーのダイアトニック・コードを入れると安定感がでます。

トニック・マイナーのE♭maj7(♭IIImaj7)も安定感のあるコードで使いやすいですのですが、強拍(1, 3, 5, 7 小節目)におくとメジャー・サウンドが強く出ます。どこでも良いのですが、この例の場合だと4小節目くらいにおくとマイナー・フィールもしっかり保てます。

2 マイナー( I以外へ進行)資料.008

2小節目にE♭maj7 をおくと、1小節目のCm1 とトニック・マイナーが続くので少し明るく聴こえると思いますが、問題はないです。

⑤ ④でおいたコードをターゲットとして、ドミナント・レゾリューションするドミナント7th・コードをおくこともできます。2 マイナー( I以外へ進行)資料.009

 

  • 2小節目のC7 は、ダイアトニック・コードFm7(IVm7)にドミナント・レゾリューションするセカンダリー・ドミナント(V7/IV)
  • 4小節目のE♭7 は、ダイアトニック・コードA♭maj7(♭VImaj7)にドミナント・レゾリューションするセカンダリー・ドミナント(V7/♭VI)

と考えます。

2 マイナー( I以外へ進行)資料.010

3小節目や3小節目においたコードで、ドミナント・レゾリューションするコードも変わります。

色々なパターンができるので、聴きながら試してみましょう!

トニック(Im7) 以外に向かうイントロ(応用編)

(応用1)II-V 進行を使う

ドミナント・レゾリューションしているコードを II- V進行のVとして考えます。

2 マイナー( I以外へ進行)資料.011

2小節目のGm7 はナチュラル・マイナーのダイアトニック・コードVm7 で、5小節目のDm7(♭5)はハーモニック・マイナーまたはメロディック・マイナーのダイアトニック・コードIIm7(♭5)です。

(応用2)上記(応用1)の変化バージョン

2小節目をGm7(♭5)を使った II-V 進行にします。この場合はターゲットが Fm7 (IVm7) とマイナー・コードなので Related IIm7(♭5)を使ってもスムーズに聴こえます。

2 マイナー( I以外へ進行)資料.012

ポイント

2小節目をGm7(♭5)を使った II-V 進行にした場合、4小節目はE♭7がカッコよくなります!

どうしてか!?というと、

  • E♭7にすると5小節目のDm7(♭5)へ半音進行のドミナント・レゾリューションすることとなり進行が強くなります。
  • Gm7(♭5)の第5音( D♭)とE♭7の第7音(D♭)が、ダイアトニックではない音で共通している。ダイアトニックではない音が共通することで、統一感がでてスムーズに聴こえます。

Related IIm7(♭5) を使った II-V 進行 はマイナー・コードへの進行を予期させる効果があります。

この場合のE♭7のアナライズは。 IIm7(♭5)にドミナント・レゾリューションするセカンダリー・ドミナント A7 (V7/II)の代理コードとして考えます。

ということで、4小節目にA7をおいたり、以下のような II-V 進行を使ったコード進行も定番ですね!

2 マイナー( I以外へ進行)資料.013

A7 やG7 は、代理コードに変えてもOKです!

まとめ

トニック・マイナーから始っても始まらなくても、コード進行と作り方は基本は同じです。

まずイントロの中で、この曲はどのキー(調)なのかがわかるコード進行を作ることが重要です。

やはりポイントは7〜8小節目となりますかね〜色々応用して試してみてくださいね🎶

最後まで読んでくださりありがとうございました✨

 

今日このごろ
鍵ハモって難しい。。。
でも楽しくって、最近のちょっとしたマイブームになってきました😄
もはや趣味の動画になってしまったので、とりあえずは楽譜付きにしてみました。。。
ジャズとは関係ないですが、もしよければご視聴ください🙇‍♀️
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