こんにちは🐿枡田咲子です😃
さて、エクステンディド・ドミナント(英:extended dominant)とは!?
エクステンディドは『延長線上の』、ドミナントは『ドミナント7th』のことを意味します。
直訳すると延長線上にあるドミナント7thコードというこですが、何の延長線上のあるのか?ということになりますよね。。。
ここで重要になってくるのが、ハーモニック・リズムです。
ハーモニック・リズムで、ドミナント7thが強拍にあるか弱拍であるかでファンクション(機能)が変わります。
まずは、ドミナント7thコードとハーモニック・リズムの関係からみていきましょう。
ハーモニック・リズムについては以下の記事をご参考ください。
ハーモニック・リズムとドミナント7th
コード進行のなかで、それぞれのコードが強拍にあるか弱拍にあるかで、ドミナント7thコードの機能(ファンクション)を判断することができます。
ドミナント7thは、強拍にあるとドミナントの機能がない、弱拍にあるとドミナントの機能があると判断できます。
例1ドミナントの機能をもつ
例2ドミナントの機能をたない
エクステンディド・ドミナント
強拍にあるドミナント7th を、キー(調)の延長上にあるエクステンディド・ドミナント(英:extended dominant)と考えます。
エクスティンディド・ドミナントには、ドミナントの機能がありません。つまり、ドミナント・レゾリューションなどの解決や終止しないドミナント7thということになります。
弱拍にあるとドミナント7thは、通常ドミナント機能をもつ、ドミナント(V7)またはセカンダリー・ドミナントと考えることができます。
例1
5小節目の D7 は、S(強拍)にあるため、ドミナントの機能もちません。つまり、セカンダリー・ドミナントではありません。
アナライズは、エクステンディド・ドミナントとして II7と表記するか、表記しません。(ここでは II7 表記しています)
例2
3小節目の A7 は、S(強拍)にあるため、ドミナントの機能もちません。
アナライズは、エクステンディド・ドミナントとして VI7と表記するか、表記しません。(ここでは VI7 表記しています)
5小節目の A7 は、W(強拍)にあるため、セカンダリー・ドミナントです。
アナライズは、セカンダリー・ドミナントの V7/IIと表記します。
同じコードであっても、強拍にあるか強拍にあるかで機能(聴こえた方)が変わります。
通常はドミナントの機能がある場合が多く、そのドミナント7thを解決や終止させるか、またはさせない(偽終止)進行をします。
まとめ
通常のコード進行では、ドミナント・ファンクションを持つもの( V7やセカンダリー・ドミナント)を主に使います。
ハーモニック・リズムでは、
- 強拍にあるとドミナントの機能がない
- 弱拍にあるとドミナントの機能がある( V7やセカンダリー・ドミナント)
そして、ドミナント7thのファンクション(機能)は、
- (プライマリー)・ドミナント V7(D)
- セカンダリー・ドミナント( SC.D)
- エクステンディト・ドミナントなどその他(ドミナントファンクションを持たない)
まずこの3つがあります。
ドミナントファンクションを持たないコードは、エクステンディト・ドミナント以外の考え方もあるので、これで全てというわけではありません。
それほどドミナント7thは奥が深いのです。。。
と、煮え切らない感じも残ってしまいますが、いろいろなコード進行を聴いたり研究したりしていくとわかってくるものです!
さいごまで読んでくださりありがとうございました✨