こんにちは☀️枡田咲子です😃
今回は楽曲をアップグレードするためにも必要不可欠な奏法についてです。
楽器によって様々な奏法がありますが、ここでは一般的によく使われる奏法の記号をまとめみました。
楽譜では、実際の音の長さを音符で表さず、奏法記号を用いることで読みやすくなる場合もありますので、覚えておくと便利です!
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もくじ
奏法を指示する記号:基本編
どの楽器にも使うことができる基本の奏法記号です。
譜例1スタッカートが付けられた音符は、もとの音符の長さより短く奏します。(全音符のような長い音符には通常使いません。)
譜例2テヌートが付けられた音符は、もとの音符を十分保って奏します。(全音符のような長い音符には通常使いません。)
譜例3フェルマータは、もとの音符の長さより長く伸ばします。休符に付いた場合は、その休符の長さより長く休みます。
フェルマータが音符や休符につくと、曲は一時的に拍の進行が止まります。
伸ばす(又は休む)長さは、明確には決まっていません。(目安として、本来の音符の長さの2~3倍以内と考えてもよいでしょう。)
譜例4スラーは、異なる高さの音にかけ、音と音を切らずになめらかに演奏します。
なめらかに演奏することを、legato (レガート)ともいいます。
奏法を指示する記号:楽器編
アルペジオ(伊:arpeggiare/アルペジアーレ)
音を分散させる奏法です。ピアノ(鍵盤楽器)、ギターやハープなど、コードを演奏する楽器でよく使われます。
書き表し方 | 奏法 | |
←このように、上向きのアルペジオも矢印を付けて書き表す場合もあります。一般的には波線のみです。
グリッサンド(伊:glissando)
高さの異なる2音を滑らせるように経過する奏法です。2音を線や波線で結んで表します。
線で2音を結びます。
gliss. の用語は省略する場合もあります。
波線で2音を結びます。
gliss. の用語を書く場合もあります。
どちらも意味は同じです。線や波線だけで、gliss. の用語は省略する場合もあります。
トレモロ(伊:tremolo)
記号の付いている音を急速にくり返す奏法です。
1音(または和音)を繰り返すトレモロ
音符の棒(全音符の場合は上)に記させれる斜め線がくり返す音符のを表します。
1本なら8分音符、2本なら16分音符、、、となり、もとの音符の長さ分をくり返します。
書き表し方 | 奏法 | |
8分音符 | ||
16分音符 | ||
16分音符 |
バイオリンなど弦楽器で使われる奏法です。
2音を繰り返すトレモロ
繰り返したい2音を結びます。8分音符で繰り返す場合は1本、16分音符で繰り返す場合は2本、32分音符で繰り返す場合は3本で結びます。
全音符の場合は、2音間に線を入れます。(音符同士を線で結びません)
結んだ音符はトレモロを行う長さの音符を書き表します。つまり2拍の間、トレモロを行うのであれば2分音符同士を結びます。
書き表し方 | 奏法 | |
16分音符 | ||
32分音符 |
ブレス(英:breath)
息つぎの場所やフレーズの切れめを表す記号です。( V で表します)
息つぎが必要な楽器(歌や管楽器)で使います。
フレーズの切れ目を表す場合は、ピアノや弦楽器などでも使う場合もあります。
まとめ
単調な曲であっても、奏法を少し加えることで、楽曲の雰囲気は一気にかわります。
基本のスタッカートやテヌートを取り入れるだけでも、曲の魅力がアップします!!ただし、どこでも使えば良いというものでもないので、その辺りは研究と経験が必要です。
あとはコンポーザーやアレンジャーのセンスで変わってきます。
まずは、スタッカートは軽やかな感じ、テヌートは重厚感といったイメージを持ってみてはどうでしょうか?
さいごまで読んでくださり、ありがとうございました✨