こんにちは☀️ 枡田咲子です🌼
異名同音とは、名前は異なる(異名)けど、音は同じ(同音)ということです。
さて、ここで問題です!
同じ音ならどんな書き方(読み方)をしてもよいのでしょうか?
異名同音について
音名は違うけど、音を出してしまえば同じ音。これが異名同音です。
ピアノの鍵盤でみてみると、簡単にわかります!鍵盤にアメリカ音名を書いてますので参考にしてください。
① の黒鍵の音名は、 C# または D♭(または、Bダブルシャープ)
② の黒鍵の音名は、白鍵 F または E#(または、Gダブルフラット)
③ の黒鍵の音名は、黒鍵 A# または B♭(または、Cダブルフラット)
音名はCシャープ、Dフラットのように異なりますが、鍵盤で音を鳴らせば同じ音です。これが異名同音です。
音の選び方
C# D♭のように音が同じなら、どっちを使ってもよいのでしょうか?
答えは NO です。🙅♀️
楽譜に書く時や、理論で考える場合は、使うべき音が決まっています。
上行系のとき
シャープを使って書き表します。
良い例シャープを使うことでみやすくなります。
良くない例上記の楽譜と音を鳴らせば同じですが、明らかに読みにくいです。
C と D の間の D♭が良くない理由は、D にナチュラル記号をつけなければならないことです。C#を使えば無駄な記号がひとつなくなり、みやすい楽譜になります。
F♭は E で、E# は F で書けばすむので、わざわざフラットやシャープの記号を使って書く必要がありません。
F ダブルシャープやAダブルフラットも、あえて記号を増やす意味がありません。
下行系のとき
フラットを使って書き表します。
良い例フラットを使うことでスッキリ読むことができます。
良くない例上記の楽譜と音を鳴らせば同じです。この楽譜を見せられたら、、、😱
C♭は Bで 書けば、誰もがわかりやすい音になります。
A# は B♭ にすることで、 A の音に向かって半音下に進行することが一目でわかります。(良い例を参考に)
Gダブルシャープは A で、Aダブルフラットは G で書けば見やすく、わざわざ記号をつける意味がありません。
F# はG♭で書くことで、さいごの D にナチュラル記号をつけなくてすみます。
調(キー)によっての選び方
それでは、E# や F♭、ダブルシャープやダブルフラットは使わないのかと言われれば、それも違います。
調(キー)によっては、これらを使います。
例:キーF#メジャーの場合
左端に調を表す記号(調号)があります。F, C, G, D, A, E にはシャープが付いていること前提の調です。
このような場合は、E#を使います。
また F# と G# の間の音は、F#が半音上がった音として F ダブルシャープ を使います。
例:キーG♭メジャーの場合
左端に調を表す記号(調号)には、B, E, A, D, G, C とフラットが付いています。これらの音にはフラットがついていることが前提です。
なので、C♭は調内の音として使います。
また A♭ と G♭ の間のAダブルフラット音は、A♭が半音上がった音として ダブルフラットを使います。
まとめ
音名は違うけど、音を出せば同じ音。これが異名同音です。(例:C# / D♭)
上行系はシャープ、下行系はフラットを使う。
不要な変化記号は使わない。
調(キー)が決まっている場合は、E# や C♭のような音を使うことがあります。
ただシャープやフラットがたくさん付いた調は、実際演奏しづらいことからあまり使われません。
まずは基本の上行系と下行系で意識して使えば問題ないです。
理論上、ダブルシャープやダブルフラットを使うことはありますが、楽譜ではどうしても読みにくくなります。ポピュラーやジャズの楽譜では好まれません。
F ダブルシャープ ならG(ナチュラル)を使ってシンプルに書き表してOKです。
調によっては、どの音を使うのがベストか迷うことがあります。😥
迷ったときは、演奏者(楽譜を読む人)にとって読みやすく、間違えにくい音かを考えて決めてみて下さい✊
最後まで読んでくださり、ありがとうございます✨