
こんにちは。枡田咲子です!
Doricoで楽譜作成していて、
- リピートの2番カッコの音にタイを付けたい
- コーダで移動後の音にタイを付けたい
と、リピートセクションでタイをつなぐ方法に悩んでいませんか?今回は、その解決方法を解説します。
- レセヴィブレタイでタイを代用する
- レセヴィブレタイを使う際の注意点とヒント
【Before】
【After】
どんな楽譜でも発生しうる問題だと思います。
調べたところ、現在のDoricoには自動機能がなく、手動で調整する必要があります。この問題は以前から指摘されており、今後のアップデートに期待したいところです。
いくつか方法はありますが、今回は最も簡単で実用的な方法を解説します。
少しでも参考になれば幸いです。
レセヴィブレタイで代用する
レセヴィブレタイとは?余韻を残したい音符につける記号です。
フランス語の lassier vibrer には「余韻を残して」「響きを止めずに」といった意味があります。タイと似た記号なので、今回はこれを代用していきます。
【手順】
1. 2番カッコにある、タイをつなぎたい音符を選択
2. プロパティパネルを開き、「音符と休符」からレセヴィブレタイをオンにする
3. 浄書モードに切り替える
4. 「グラフィック編集」でレセヴィブレタイを選択し、調整する
【調整前】
【調整後】
コーダの後も同様に調整します。
レセヴィブレタイを使う際の注意点とヒント
注意点
臨時記号がついた音符では、臨時記号がそのまま表示されてしまうため、手動で非表示にする必要があります。
【手順】
1. 音符を選択
2. プロパティパネルを開き、「音符と休符」から臨時記号を非表示にする
ヒント
パートが多いビッグバンドなどの場合はどうする?
- 1パートずつレセヴィブレタイを調整する
- 1パートにレセヴィブレタイを設定し、他のパートにコピーする(音符の変更が必要)
パートが多い場合、音符の変更は必要ですが、コピーの方がスムーズだと思います。
【手順】
1. パートにレセヴィブレタイを付けて調整
2. 音符をコピーしてペースト
3. 必要に応じて音符を変更
例:ビッグバンド・スコア
1つずつコピーする方法もありますが、同じ音を演奏するパートがあれば、まとめてコピー&ペーストすると手間が省けます。
例えば、S.Sax、A.Sax1、A.Sax2 と、Tpt.2、Tpt.3、Tpt.4 は同じ音なのでまとめてコピーする。(下記はトランスポーズド・スコアです。)
補足: タイの向き(上向き・下向き)は自動調整されました。
まとめ
レセヴィブレタイの本来の使い方とは異なりますが、現時点ではこの方法で代用できます。
特に、ビッグバンドやアンサンブル譜のようにパートが多い場合は、正直面倒ではありますが。。。今後のDoricoのアップデートで対応が進むことを期待して、今のところは工夫してDoricoを活用していきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!