こんにちは🍀枡田咲子です😃
ドラムのフィルインを楽譜に記譜する方法について解説します。
ところで、『フィルイン』とは?
それは、主に楽曲のつなぎ目や盛り上げる場面で使われる装飾的な演奏フレーズのことです。
楽曲の一部ではギターやピアノなどの楽器でフィルインを行うこともありますが、楽曲の最中ドラムは必ずフィルインを入れています。
そして、これを楽譜にどう表記すれば良いか悩んだことはありませんか?
ということで、今回はドラムのフィルインの記譜についてと、楽譜作成ソフト『Dorico』を使ってフィルインを表記する具体的な方法を解説します。
スラッシュの入力方法はこちらの記事をご覧ください。
フィルインの記譜について
最近では、DTMやAIを使って魅力的なフィルインを作成することができます。しかし、実際にそのまま楽譜に書き起こしても、ドラム・プレイヤーが完全に再現するのは難しいでしょう。
そのため、通常はドラム譜では以下のように対応します:
- ドラム・プレイヤーにフィルインを任せるスラッシュ表記を使い、フィルインの箇所に "Fill" と記載します
Fill, fill, (Fill), (fill) など、プレイヤーがわかるように表記しましょう。
リズムパターンのジャンルを表記して、スラッシュを使ったリズム譜がおすすめです!
ジャンルの表記は、ショートカットキー【Shift + T】ポップオーバーを開き、ジャンル(リズムパターン)やテンポを入力します。
特定のリズムパターンを指定する場合は、数小節を音符表記にして、その後はスラッシュを使って表記すると、プレイヤーが読みやすい楽譜ができます。
Dorico:フィルイン作成方法
- 記譜記号ツールボックスから「ライン」を開きます。
- フィルインを記載したい小節や音符を選択します。
- 使用するラインを選び、挿入します。
次に、プロパティパネルを開き、テキストを追加します。
- 「横棒線」セクションで「テキスト」をオンにし、"Fill" と入力します。
- テキストの位置を好みに合わせて調整します。(デフォルトでも問題ありません)
- テキストの配置を「開始」にします。
- 「開始位置/終了位置との間隔」をオンにします。
ラインの両端の上にある小さな赤丸をドラッグすると、ラインの位置(長さ)を変えることができます。
浄書オプションで詳細設定:ショートカット【Mac: command + shift + E】【Win: Ctrl + shift + E】
必要に応じて、浄書オプションの「ライン」セクションで水平間隔や垂直間隔を設定します。(デフォルトでも問題ありません)
まとめ
今回は、Doricoでドラムのフィルインを記譜する方法を解説しました。
ポイントは以下の通りです:
- フィルインはドラム・プレイヤーに任せるのが一般的。
- スラッシュ表記や "Fill" の記載で簡潔に伝える。
- Doricoの「ライン」機能を使えば、フィルインの指示を視覚的にわかりやすく記載可能。
これで、実用的なドラム譜を作成することができるので、ぜひ試してみてください!
最後まで読んでくださりありがとうございました✨