
こんにちは、枡田咲子です!
楽譜作成ソフト「Dorico Pro 6」がついにリリースされましたね。 新機能がいろいろと追加され、楽譜制作の効率がさらにアップしそうで、私もさっそくアップグレードしてみました。
まだすべての機能を使い切れてはいませんが、今回はよく使いそうな「オプションコードの入力」と「モード表記」を試してみたので、簡単ではありますがレポートしてみます。
アップデートの詳細はこちらをご覧ください
オプションコードの入力
リードシートでよく見かける「オプションコード」の入力が、Dorico Pro 6でとても簡単になりました。
Shift + Q でコード記号の入力ダイアログボックスを開くと、右側に数字の欄が表示されます。
- 右側の数字「1」:これまで通り、メインのコードを入力します。
- 右側の数字「2」を選択してコードを入力すると、上段にコードが表記されます。
※括弧を表示したい場合は、該当するコードを選択し、プロパティパネルで「括弧つき」をオンにします。
複数のコードを括弧でまとめたい場合
- 括弧をつけ始めたいコードを選択 → 「括弧つき」をオン → 「表示する括弧」で 開始 を選択
- 括弧を閉じたいコードを選択 → 「括弧つき」をオン → 「表示する括弧」で 終了 を選択
モード表記
私は普段、プレイヤーがコードに縛られすぎるのを避けるため、あえてコード表記をしないこともあります。
でも、モードが表示されている方がイメージしやすいこともあるので、そういった場合にこの新機能がとても便利です!
手順
- Shift + Q でコード記号入力ダイアログを表示し、右側の数字「1」にコードを入力
- 数字「2」を選択し、モード名を入力 → 上段にモード名が表記されます
- 線を表示する場合は、モード名の右横をクリックすると赤丸が表示されます。
- 赤丸をドラッグすると、延長線を引くことができます
延長線のスタイルを変更
浄書オプション (command + shift + E)→ コード記号 → 延長線 → 線のスタイルを変更
(例:内向きフックつき波線(短)を選択)
または、プロパティパネルからも延長線のスタイルを選べます。
浄書オプション (command + shift + E) → コード記号 → モーダルコード記号から変更できます。
まとめ
今回ご紹介したのは、オプションコードやモード表記など、Dorico Pro 6で新たに強化されたコード入力機能の一部です。
コードやモード名の表記も、自分の好みやアレンジスタイルに合わせて自由にカスタマイズできそうなので、今後はそのあたりも試してみて、またレポートしていきたいと思います!
これからリードシートやジャズ譜を作成する方には特に便利な機能だと感じました。
ぜひ、ご自身の制作でも活用してみてください!