ロー・インターバル・リミットとは?No.1

こんにちは🎍枡田咲子です😃

新年明けましては、ロー・インターバル・リミット(英:Low Interval Limits)についてみていきましょう!

そもそも、ロー・インターバル・リミットとは?

直訳すると『低い音程の限界』です。内容はまさにその通り!

ある音程を低音域で鳴らすと濁ったように聞こえてしまいます。

つまり低音域でボイシングする時には、このロー・インターバル・リミットに気を付けないといけません。

今回は、ロー・インターバル・リミットついてと、ユニゾン(1度)から4度までのロー・インターバル・リミットをみていきましょう!

ロー・インターバル・リミットについて

このロー・インターバル・リミットはとくに管楽器をメインとしたアレンジでのボイシングで使います。弦楽器のアレンジでも使うとよいでしょう。

ピアノやギターでのボイシングはまた異なりますので、全てのボイシングで有効ではありません。

以下の例は、『使っているコードの音は正しくても、ボイシングとしてはよくない』というものです。

Low Interval Limits 1.001

音符だけ見るとコードに忠実で、不協和音でもないですが、低音域での音程が原因でコードがクリアに聞こえなくなってしまいます。

ロー・インターバル・リミットを超えないボイシングにすることで、綺麗なサウンドが鳴るアレンジに仕上げることができます!

    ロー・インターバル・リミットを超えないボイシングにすることで、綺麗なサウンドが鳴るアレンジに仕上げることができます!

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    No.1 ロー・インターバル・リミット(ユニゾン〜4度)

    各音程で限界が違います。書かれている音程までが問題なく使える音程になっています。

    ユニゾンとオクターブ・ユニゾン

    ユニゾン(完全1度)とオクターブ・ユニゾン(完全8度)については限界はありません。

    ユニゾン(Unison)

    ユニゾン

    このフレーズを2つ(以上)の楽器でユニゾンすることは問題ありません。

    ただしこのフレーズだけの場合であって、他のフレーズが重なる場合はロー・インターバル・リミットになる可能性もあるので気をつけてください。

    オクターブ・ユニゾン(Octave Unison)

    オクターブユニゾン

    上記のフレーズにオクターブ(完全8度)で同じフレーズを重ねても問題ありません。

    もう1オクターブ上げたり下げたりしても問題ありません。(2オクターブでのユニゾンや3オクターブでのユニゾンでもOKです。)

    短2度/長2度

    短2度(m2)

    左の小節2音が短2度のロー・インターバル・リミットです。(短2度音程の限界で、ここまではボイシングしてOKです。)

    Low Interval Limits 1.002

    長2度(M2)

    左の小節2音が長2度のロー・インターバル・リミットです。(長2度音程の限界で、ここまではボイシングしてOKです。)

    Low Interval Limits 1.003

    短3度/長3度

    短3度(m3)

    左の小節2音が短3度のロー・インターバル・リミットです。(短3度音程の限界で、ここまではボイシングしてOKです。)

    Low Interval Limits 1.004

    長3度(M3)

    左の小節2音が長3度のロー・インターバル・リミットです。(長3度音程の限界で、ここまではボイシングしてOKです。)
    Low Interval Limits 1.005-2

    完全4度/増4度

    完全4度(P4)

    左の小節2音が完全4度のロー・インターバル・リミットです。(完全4度音程の限界で、ここまではボイシングしてOKです。)

    Low Interval Limits 1.006

    増4度(aug4)

    左の小節2音が増4度のロー・インターバル・リミットです。(増4度音程の限界で、ここまではボイシングしてOKです。)

    Low Interval Limits 1.007

    まとめ

    ロー・インターバル・リミットとは、低音域でボイシングを作るときに各音程によって限界がありますよ〜といったものです。

    今回は、ユニゾン(+オクターブ・ユニゾン)から4度までのロー・インターバル・リミットについてでした。

    Low Interval Limits 1.008

    実際、ロー・インターバル・リミットを超えたボイシングを作るとプレイヤーから、『音合ってますか?』とか質問がきたりします。

    音は合ってるけど、プレイヤー側からすると演奏していてなんかスッキリしない。。。みたいな感覚があるようです。ピアノでは問題ないものでも管楽器や弦楽器のアレンジではロー・インターバル・リミットは重要です!

    次回は、引き続き気になる5度から10度までの『No.2 これで完璧?ロー・インターバル・リミット』をアップします!!

    最後まで読んでくださりありがとうございました✨

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